公務員の土木職への転職を検討していませんか?
公務員なら、土日休みですし現場で手を汚すこともないので民間に比べて肉体的にも楽になります。
そのため、いま民間の建設会社で働いており土木職として公務員に転職するのは1つの賢い選択肢だと思います。
また、本記事は「公務員になりたい」という就活中の方にも役立つ内容となっています。
公務員の土木職として就職するには、民間から転職する方でも就活中の方でも試験に合格すればなれます。
そこで本記事では、公務員の土木職になる方法や「仕事内容」と併せて「年収」などについても解説します。
ちなみに僕には公務員の土木職として働く友人がおり、実際に聞いた話を基に解説していきますよ!
結論を言うと、土木の公務員になるには当然ながら公務員試験に合格する必要があります。
下記の記事で紹介している方法で勉強すれば、最短で土木公務員になれますよ。
公務員の土木職になるには試験に合格すればOK
土木職として公務員になるには、当たり前ですが公務員の試験を受けて合格すればOKです。
その公務員試験ですが新卒の場合なら、大学や高校などで土木科の専攻が受験資格になっていることがあります。
その点は、受験に申し込みをする前に確認しておきましょう。
ちなみに合格するための目安として、人によって違いはあるものの約1,000時間の勉強が必要だと言われています。
つまり、よほどの天才じゃない限りはそれなりに勉強しないと公務員にはなれないということです。
なので、なるべく勉強をする時間を確保しましょう!
ここで下記の不安を持つ方はいませんか?
- 独学は不安だしモチベーションも続かない
- どうやって勉強すればいいか分からない
- いっしょに勉強する仲間が欲しい
結論から言うと、これらに該当する方は独学で公務員試験に合格するのは難しいと思います。
なので、下記の記事をぜひ読んでみてください。
分からないことは、いつでも質問できる環境で勉強するため、モチベーションも続くでしょう。
何より公務員試験に合格できる確率が一気に上がります。
上記で紹介している勉強方法なら挫折する心配はゼロです!
公務員には民間からでも転職は可能?
結論、民間からでも公務員の土木職への転職は可能です。
民間からの場合は、「社会人採用者枠」という試験に合格すれば公務員になれます。
この「社会人採用者枠」とは、民間の土木企業で働いた経験がある方を採用するための制度です。
何となく公務員って、新卒で就職して定年まで勤めるイメージがあるかもしれません。
つまり学生時代に勉強をがんばって、「それなりの大学や高校を卒業した方じゃないと公務員にはなれない」と思っていませんか?
僕自身もそう思っていましたが、それは勘違いで民間からでも公務員にはなれるんです。
むしろ民間での経験が豊富で、「施工管理技士」や「技術士」の資格を持っているなら、公務員の土木職への転職が有利になります。
土木業界は、民間企業だけでなく公務員も人手不足に悩んでいます。
ですので、あなたが民間企業での経験があり、資格もお持ちなら「社会人採用者枠」から挑戦する価値は十分あるでしょう。
実際、僕の友人もこのパターンで民間から公務員の土木職への転職をしました!
民間から公務員の土木職への転職については、下記の記事を参考にしてください。
公務員の土木職とは?仕事内容は?
参考までにお伝えしておくと、公務員には主に以下の2パターンがあります。
- 国家公務員(国家機関で働く)
- 地方公務員(市役所や県庁で働く)
そして、本記事でお話する公務員の土木職とは地方公務員として「県庁」や「市役所」で勤務する方のことです。
なぜなら、地方公務員のほうが身近な職業ですし今から目指すのも現実的になります。
国家公務員は「国土交通省」や「防衛省」などのエリートコースなので、民間の土木企業から目指すのは難しいでしょう。
それこそ学生時代から猛勉強をして、超エリートの大学を卒業した方じゃないと勤務できない職業です。
なので、最も身近で現実的である地方公務員について本記事では解説します。
そこで、公務員の土木職の主な仕事内容は以下です。
簡単に言えば、あなたが勤務する町の土木分野の維持から修繕と併せて計画などを行います。
たとえば災害で山の斜面が崩れたりしたら、それを修繕すべく企業へ工事を発注します。
また、毎朝のように大渋滞が発生する道路があれば「ここは2車線にしたほうがいいのでは?」と計画もします。
計画に基づいて工事を行い修繕できたら、それを維持するために「異常がないか?」を日頃から管理する必要もあります。
要するに、これらの土木工事を一通り監督として行うのが公務員の土木職の仕事です。
監督なので、工事現場に出て泥まみれになりながら作業をすることはありません!
現場の作業は民間の企業に任せて、あくまでそれを管理するだけです。
だからこそ、パソコンを使用してのデスクワークがメインになります。
公務員の土木職の仕事内容について詳しくは下記の記事をご覧ください。
公務員の土木職の年収
公務員の土木職の年収ですが、民間に比べると少ない傾向があります。
ここは勤務する地域によって差はありますが、都会の市役所の場合30代前半で年収が450~550万です。
ちなみに、この額は大卒でボーナスなどの諸手当も含めた年収になります。
大卒でこのくらいなので、高卒の場合はもう少し安いと思っておいたほうがいいでしょう。
しかし、詳しくは後述しますが公務員は年功序列なので、勤続年数に比例して給料は確実に上がっていきます。
公務員なので、不況など関係なく毎年確実に昇給するのは安心だと思います!
でも民間企業のように、資格を取ったり仕事をがんばったからといって、いきなり大幅に昇給することはありません。
そんな感じなので、公務員の土木職の年収は安定して昇給しますが、民間と比べて少ないことは覚えておきましょう。
土木の公務員の年収について、もっと詳しく知りたい方は参考に以下の記事をご覧ください。
公務員の土木職の良いところ5つ
公務員の土木職には、良いところが5つあります。
では、順番に解説します。
土木の経験者なら有利
土木の経験者ほど、公務員の土木職への転職は有利です。
民間で勤めた期間が長くて、さらに「1級土木施工管理技士」があれば公務員の土木職への転職は容易でしょう。
仕事内容もこれまでの経験を活かせますし、現場に出る機会も少なくなります!
ですから、あなたが土木の経験者なら先ほどお伝えした「社会人採用者枠」から公務員の土木職へのチャレンジをおすすめします。
不況に関係なく収入が安定する
公務員なので、民間よりも収入が安定することは言うまでもありません。
たとえばコロナ渦で民間企業は大ダメージを受けましたよね?
その影響で、失業した方や収入が激減した方も多くいました。
しかし公務員なら、世の中の不況に収入が左右されません。
なぜなら国民が税金を納めている以上、公務員の収入は確保されているからです。
だからこそ、民間のようにコロナ渦などの不況によって収入源が脅かされる心配はありません。
生活の基盤となる収入が安定するのは、公務員の大きなメリットの1つです!
定年まで人生が安泰
公務員は簡単に言えば、「倒産するリスクがない職場で働いている方」のことですよね。
よほどのことがない限り、解雇はされないので就職してしまえば少なくとも定年までは人生が安泰でしょう。
勤続年数に比例して昇給もしていきますし、働き口と収入に困ることはありません。
いま民間では、こんなことが起こっています。
- 終身雇用の崩壊による早期リストラ
- 容赦ない派遣切り
要するに、ある日突然「キミ来月から来なくていいよ」と言われる可能性があるんです。
せっかく会社に尽くして仕事をがんばっているのに、そんなことを言われるなんて悲しいですよね。
こんな中で、定年までは働けることがほぼ確実なのは安心できると思います!
民間より休日が多い
民間の土木なら、休日は日曜日だけのところも多いですよね。
土曜日も祝日も働くわけなので、当然ながら年間休日数はカレンダー通り休んでいる方に比べて少なくなります。
でも公務員なら、ほとんどカレンダー通りに休めるので民間より休日数が圧倒的に多いです。
民間から公務員の土木職へ転職すると、分かっていても休日数の違いに驚くと思います。
単純に計算すると、年間休日数が2倍になりますからね!
この「しっかり休めること」と「定年まで安定」に魅力を感じて、公務員を目指す方は多いでしょう。
肉体労働がない
公務員の土木職は、現場に出たとしても打ち合わせや検査のために行くだけです。
つまり、肉体労働はまったくありません。
この肉体労働がなくなることも、民間の土木で働く方からすればメリットなのではないでしょうか?
民間の土木では、泥まみれになって作業するのは当たり前です。
また雨の日でも合羽を着て、ずぶ濡れになりながらの作業もあります。
現場仕事をしている方なら1回くらいは、以下みたいに思ったことがあるはずです。
- 夏はクーラーの効いた涼しい部屋で仕事したい
- 冬は温かい部屋で仕事したい
公務員の土木職は、それを現実にできます。
さらに今までの経験も活かせるなら一石二鳥です!
年齢を重ねるほど肉体労働は身体に堪えますから、年を取った将来のことを考えるとデスクワークがメインになるのは嬉しいと思います。
公務員の土木職のきついところ5つ
ここまでは公務員の土木職の良いところを解説してきました。
その一方で以下のような、きつい部分も5つあります。
では、1つずつ解説します。
忙しい部署もある
公務員の土木職は、部署によって忙しくなります。
たとえば雪国の場合は、冬の期間に除雪対策を行う必要があります。
つまり、除雪対策も土木職の仕事なのです。
ですので、あなたの部署が除雪対策の担当になったら冬は多忙になるでしょう。
除雪した企業から作業報告を受ける必要があるため、土日や年末年始でも出勤の可能性があります。
冬の場合、休日はカレンダー通りにはならないでしょう。
- 雪が降ったら仕事
- 降らなかったら休み
こんな認識でいたほうが無難です。
でも、正直これは運の要素もあり自分ではコントロールできません。
なので、とにかく季節や工事状況によっては忙しくなる部署があることは覚えておきましょう!
災害発生時には残業が多くなる
もし台風などで災害が発生したら、土木職は大忙しです。
なぜなら、災害を受けるのは「河川」や「道路」と、ほとんどが土木分野だからです。
ですので災害発生時は、休日出勤も含めて残業が多くなることは覚悟しておきましょう。
住民の安全を考えても、1日でも早く復旧しないといけませんよね。
でも復旧工事の完了までは、多くのステップを踏む必要があります。
- 災害状況のチェック
- 工事の計画
- 工事の発注
- 施工業者と打ち合わせ
- 工事検査
- 完了
実際、僕も災害復旧の工事をしたことがあります。
ちなみに、そのときの担当者の方は土日でも出勤していました。
当時の僕は「公務員なのに土日も働くのかよ」と思ったものです!
このように基本的にカレンダー通りに休める公務員も、土木職であれば災害発生時は残業や休日出勤が多くなります。
年功序列なので給料が上がりにくい
こちらについては先述しましたが、公務員の給料は年功序列で上がっていきます。
そのため年齢と共に昇給していきますが、それも少しずつしか上がりません。
たとえば、20代で「もう少し収入がないときつい」と思ったとしましょう。
それで「給料を上げてもらいたい」と仕事をがんばっても報われません。
成果を出したり資格を取ったりをキッカケに、いきなり給料が数万円も上がる見込みはないでしょう。
もし、どうしても「もっと収入がほしい」と思うなら選択肢は2つしかありません。
- 転職をする
- こっそり副業をする
確かに、長く働いていれば確実に昇給するのは良いところですが、年功序列には悪い点もあると思います。
それは仕事をどんなにがんばっても、サボっても同じ給料という点です。
なので昔からの年功序列が気に食わない方にとって、公務員はきつい部分があるでしょう!
クレーム処理が大変
公務員は、住民からのクレーム処理が大変になります。
青森の場合、冬は除雪についてのクレームが毎日のように来るようです。
それ以外でも、近隣住民から工事に関するクレームの電話などがあります。
多少のクレームは仕方ないですが、中にはあまりにも理不尽なクレームを入れてくる方もいます。
しかし、そんなときでも公務員には真摯な対応が求められます。
つまり公務員の土木職は町を守る仕事なので、住民からのクレーム処理からは逃れられません!
仕事でオリジナリティが出しづらい
公務員の仕事の大半は、マニュアルとして決まっています。
だからこそ、ちょっとしたことでも気を使わないといけません。
たとえば、市役所などに行って「融通が利かないな」と思ったことはありませんか?
それは自治体だからこそのルールがあり、「必ず守らなきゃ」という使命感があるからでしょう。
つまり、「このくらい良いのでは?」とか「こうしたほうがいいかも?」とオリジナリティを仕事では出しづらいのです。
そのように公務員は、細かいルールなどに気を使って仕事をする必要があります。
まるで学校のように定められたルール内でしか仕事ができないのは、公務員のきついところだと思います。
なので、もっと独自の発想で仕事を進めたい方は民間のほうが向いているかもしれませんね!
公務員は勝ち組で働き方もホワイトなのか?
「公務員は勝ち組」という考え方が世間では一般的ですよね。
「収入が安定していること」や「世間体も良い職業であること」が大きな理由でしょう。
他にもカレンダー通りに休めるのも、ホワイトな職場の特徴です。
たとえば、過酷な環境で働く民間の方にすれば全然ホワイトだと思います。
だからこそ、あくまで世間の常識を基準にするなら、土木の公務員は勝ち組でホワイトな職場かもしれません。
しかし「勝ち組か?」や「ホワイトか?」は、人それぞれの考え方によって異なります。
つまり最終的に決めるのは、あなた自身です。
民間企業のほうが向いている方もいれば、公務員が向いている方もいて当然なのです。
なので、あなたは仕事に対して「何を求めるのか?」を考えてみましょう。
そこから「自分は勝ち組か?」も「ここはホワイトな職場か?」が見えてくると思います。
世間体を気にせずに、自己分析してみることが大切ですよ!
公務員の土木職のまとめ
公務員の土木職になるには、シンプルに公務員試験に合格すればOKです。
アガルートアカデミーでは、1年の勉強で合格できるカリキュラムが用意されています。
場所も時間も問わず、すべてオンラインで学習が可能です。
たった1年の勉強で定年まで安定した人生が手に入ると思えば、がんばれる気がしませんか?
実質タダで公務員試験の対策ができるアガルートアカデミーとは?
なお土木業界への転職について疑問や不安がある方は、下記の記事もどうぞ。
土木の転職に関する情報をすべてまとめているので、参考になると思います。