土木転職サポートブログの英太です。
記事は、建設コンサルタント企業の売上高をランキング形式で20社まで紹介します。
建設コンサルタント企業は国内だけでも数えきれないほどありますが、「上位の企業はどのくらいの売上高があるのだろう?」と気になっていませんか?
また、優良企業の見分け方や建設コンサルタントの将来性も気になると思います。
実際、業界トップクラスの企業は年間で1,000億円前後の売上を叩き出しています。
しかし売上がある企業が、あなたにとって必ずしも優良企業とは限りません。
つまり売上だけを見て就職してしまうと、残業ばかりでプライベートの時間がなくなるなどの危険があるでしょう。
そこで本記事では、建設コンサルタント企業の売上の紹介と併せて、求職者にとって売上より重要である「優良企業の見分け方」も解説します。
さらに記事の後半では、建設コンサルタントへの転職に圧倒的に有利となるコツも紹介するので、最後まで読んでいただければ幸いです。
建設業界で10年働いてきた僕がプロの目線で解説するので、ぜひ参考にしてください!
ちなみに当ブログは、土木業界への転職を成功させるために有益な情報を発信し、実体験に基づき業界の実態も隠さずお話しています。
なので、この業界で働くことを既に決めている方は、下記の記事を参考に失敗しない土木業界への転職方法をマスターすることを推奨します。
建設コンサルタント企業の売上【ランキングTOP20】
早速ですが、建設コンサルタント企業の売上をランキング形式で紹介します。
ちなみに2020~2022年の売上高をもとに上位20社までランキングを付け、()は参照元です。
ランキング | 企業名 | 売上高 |
---|---|---|
1位 | 日本工営 | 1,306億円(有価証券報告書) |
2位 | オリエンタルコンサルタンツ | 773億円(有価証券報告書) |
3位 | 建設技術研究所 | 744億円(有価証券報告書) |
4位 | パシフィックコンサルタンツ | 548億円(企業HP) |
5位 | 応用地質 | 516億円(有価証券報告書) |
6位 | パスコ | 502億円(マイナビ2023) |
7位 | 国際航業 | 389億円(マイナビ2023) |
8位 | 長大 | 345億円(有価証券報告書) |
9位 | アジア航測 | 336億円(有価証券報告書) |
10位 | ティーネットジャパン | 248億円(マイナビ2023) |
11位 | エイト日本技術開発 | 241億円(マイナビ2023) |
12位 | 八千代エンジニヤリング | 239億円(企業HP) |
12位 | JR東日本コンサルタンツ | 239億円(マイナビ2023) |
14位 | オリエンタルコンサルタンツグローバル | 228億円(マイナビ2023) |
15位 | いであ | 206億円(有価証券報告書) |
16位 | 日水コン | 205億円(マイナビ2023) |
17位 | NJS | 193億円(有価証券報告書) |
18位 | 大日本コンサルタント | 165億円(有価証券報告書) |
19位 | ニュージェック | 161億円(マイナビ2023) |
20位 | 日本振興 | 151億円(企業HP) |
建設コンサルタント大手5社
建設コンサルタントは、ここ数年間で利益が右肩上がりに伸びている業種です。
日本では建設インフラや構造物・施設の老朽化が問題となっているため、今後もどんどん需要が伸びていくでしょう。
建設コンサルタントを事業とする企業は国内に多数ありますが、下記の大手5社は特に高いシェア率を誇っています。
ここからは、建設コンサルタント企業の大手5社の特徴を解説します。
日本工営株式会社
日本工営株式会社は1946年に設立され、売上高もダントツ1位の1,306億円で建設コンサルタント業界でNO.1の企業です。
また日本だけでなく海外160ヵ国でインフラ整備を行った実績があり、年間9,000件のプロジェクトをこなしています。
この実績により国土交通省から感謝状もいただくなど、信頼もバツグンです。
そんな日本工営では、主に下記の事業を行っています。
- コンサルティング事業(国内・海外)
- 都市空間事業
- エネルギー事業(電力エンジニアリング)
事業内容が幅広く総合力もあり、海外事業も今後さらに増えていくでしょう。
平均年収も766万円と建設業界の中でも高めで、採用活動も年中行われています。
詳細は日本工営株式会社さまのHPをご覧ください!
オリエンタルコンサルタンツ
オリエンタルコンサルタンツも、売上が773億円と業界トップクラスの建設コンサルタント企業です。
1957年に設立され、コンサルティング業務を一貫してきました。
その中で得た知識や技術を活かし「社会価値創造企業」になることを目指して、日々の業務に取り組んでいます。
オリエンタルコンサルタンツも海外に進出しており、世界150ヵ国のプロジェクトに関わってきました。
ちなみに売上ランキング14位の「オリエンタルコンサルタンツグローバル」は、元々オリエンタルコンサルタンツの海外部門でした。
つまり海外事業の拡大のため、2006年に独立させたのです。
そして日本工営と同じく海外はもちろん、事業内容も幅広いです。
そんなオリエンタルコンサルタンツの平均年収は653万円で、新卒・シニア・障がい者とさまざまな人材の採用活動を行っています。
建設コンサルタントのプロとして社員教育も充実していることに加え、100人いたら100通りの働き方をサポートしてくれます。
詳しくは、オリエンタルコンサルタンツさまの企業HPを参考にしてください!
建設技術研究所
建設技術研究所は、なんと日本で最初の建設コンサルタント業者です。
1945年に財団法人として設立され、70年以上の歴史があります。
そして今では建設コンサルタント業界の大手として、1,300人以上の技術士がおり、全国に営業拠点を持っています。
この建設技術研究所で行っている事業は、以下の通りです。
- 流域・国土事業
- 交通・都市事業
- 環境・社会事業
- 建設マネジメント事業
業務の50%以上が、国土交通省から発注されたプロジェクトです。
実際に、国土交通大臣が指定する登録部門のすべてに技術者がいるため絶対的な信頼があります。
登録部門は全部で21部門ですが、すべての部門に技術者を揃えている建設コンサルタント企業は数少ないです。
その中でも河川分野を得意としており、長年にわたり受注率は1位を誇ります。
平均年収は904万円で、新卒採用も積極的に行っているので、興味がある方はHPを覗いてみましょう。
パシフィックコンサルタンツ
パシフィックコンサルタンツも、社会インフラサービスの先駆者として70年以上の歴史があります。
この長い歴史で培った技術を活かし、幅広い社会インフラに関わっています。
- 道路
- 鉄道
- 河川
- 港湾
- 上下水道
- 空港、
- 機械・電気分野など
上記の企画・立案・調査・計画・設計・施工管理・維持維持を提供する、インフラのプロです。
高い技術が評価され、2019年と2020年には事業分野の1つの交通基盤分野で賞を受賞しました。
また2004年から2021年まで、数多くの特許も取得しています。
企業の規模もどんどん拡大しており、東京・大阪に本社を構え、全国に支社があるほどです。
さらにシンガポールに支店があり、マニラ・ジャカルタにも事務所があるなど国内・海外に拠点を置いています。
全国の本社・支社でインターンシップも定期的に開いているので、興味がある方は参加してみてもいいかもしれません。
また新卒・中途を問わず採用活動も積極的に行っており、平均年収は703万円です。
詳細はパシフィックコンサルタンツさまの企業HPをご覧ください!
応用地質
応用地質は、1957年に「地質工学の創造」を目標に創立されました。
つまり会社名の通り、地質調査に強みを持つ建設コンサルタント企業です。
実際に、地質調査の部門の売上は業界1位になります。
この応用地質では、主に以下の分野で事業を展開中です。
- インフラ・メンテナンス
- 防災・減災
- 環境
- 資源・エネルギー
約50%は、インフラ事業を行っています。
そのため地球科学の専門企業として、今後もグリーンインフラに力を入れていくでしょう。
さらに応用地質は防災・減災のためにインタビューやリサーチも積極的に行い、人々の安全を守るための活動もしています。
その活動は応用地質さまのHPで確認できます!
平均年収は696万円で、採用情報も随時更新しているので興味がある方は要チェックです。
建設コンサルタント大手5社の求人を扱う転職サービス3選
ここまで建設コンサルタント企業の売上と、大手5社を紹介してきました。
ちなみに下記の転職サービスでは、本記事で紹介した大手5社の求人を扱っているため狙い目です。
上記の転職サービス3選はすべて大手であり、企業からの信頼も厚いです。
信頼のある大手転職サービスのアドバイザーに紹介してもらえば、採用される確率は格段に上がるでしょう。
実際、魅力のある求職者なら、アドバイザーも企業へ本気で交渉します。
そんな転職サービスには完全無料で、内定をいただくまで充実した支援があるので、大手の建設コンサルタント企業で働きたい方に超おすすめです。
特に未経験からチャレンジする方は、必ず転職のプロの支援を受けたほうがいいと思います!
では順番に、それぞれの転職サービスの特徴を解説していきます。
doda
最初に紹介する転職サービスはdodaです。
dodaは定番の大手転職サービスなので、あなたも知っていると思います。
そしてこのdodaでは、日本工営と建設技術研究所の求人を扱っています。
なんと日本工営だけで60件の求人があり、募集中の職種も幅広いです。
建設技術研究所の求人は25件ですが、「未経験歓迎」や「学歴不問」が多数あり、地方の求人もあります。
大手の転職サービスとして求人数も会員数も業界トップクラスのdodaですが、地方求人の多さにも定評があるのです。
なので日本工営か建設技術研究所で働きたい方、もしくは地方への転職を希望する方はdoda一択でしょう。
まずは完全無料で、気軽に相談することから始めませんか?
リクルートエージェント
次に紹介する転職サービスは、リクルートエージェントです。
doda同様、リクルートエージェントも業界では定番の大手転職サービスです。
そしてリクルートエージェントでは、オリエンタルコンサルタンツとパシフィックコンサルタンツの求人を保有しています。
特にパシフィックコンサルタンツについては、87件の求人があり、さまざまな分野の建設コンサルタントを募集中です。
オリエンタルコンサルタンツの求人は29件ですが、あくまで一般公開している求人数になります。
つまり特定の求職者にしか紹介しない非公開求人が、まだ隠されているかもしれません!
リクルートエージェントは運営歴が40年以上あり、その長い歴史で培った確かな転職ノウハウで求職者が満足できる転職へと導きます。
実際、リクルートエージェントを利用した方の離職率は、たったの4%です。
なので、大手の建設コンサルタント企業への転職と併せて、失敗しない転職活動にはリクルートエージェントをおすすめします。
下記から、リクルートエージェントへの登録ができますよ。
マイナビ転職
最後に紹介する転職サービスは、マイナビ転職です。
マイナビ転職では、応用地質の求人が2023年3月に公開される予定です。
なんと20代の方を対象に、50~100名の大量採用を発表しています。
入社後1年間は、専任の指導員がサポートするなど教育体制も充実しているため、1から建設コンサルタントとしてキャリアを積んでいけるでしょう。
このマイナビ転職は、若手の採用には非常に強みがあるため、未経験からチャレンジしたい20代の方におすすめです。
繰り返しますが2023年3月より、応用地質の求人の公開がスタートするので興味がある方は早めにチェックしましょう。
dodaとリクルートエージェントと同じく、マイナビ転職も大手で企業からの信頼もあるため安心して利用できます!
マイナビ転職への登録は、下記からどうぞ。
建設コンサルタントの優良企業の見分け方
売上がトップだったり、大手だからと言って優良企業とは限りません。
確かに、ここまで紹介した大手の建設コンサルタント企業に就職すれば、十分な年収や社会的な地位は得られるでしょう。
しかし優良企業の基準は、人それぞれです。
実際に大手企業に就職しても「残業時間の多さ」や「希望とは違う仕事をさせられた」の理由で退職する方も少なくありません。
つまり、すべての方が大手の建設コンサルタント企業に合っているわけではないのです。
そこで、ここからは建設コンサルタントの優良企業の見分け方を参考までに紹介します。
あなたが「何を求めるか?」で変わってきますが、優良企業の見分け方は以下がポイントになります。
上記のポイントを見ると、「優良企業か?」おおよその判断はできるはずです。
では1つずつ解説します。
平均の残業時間
優良企業を見極めるポイントの1つ目は、平均の残業時間です。
どれだけ売上や利益があっても、「残業が多いと優良企業とは言えない」という方も多いと思います。
確かに残業が多いと自由な時間が少なくなるので、プライベートを大事にしたい方には重要なポイントですよね。
ちなみに、日本の平均残業時間は月に24時間です。
なので「残業が月に24時間以下か?」が、優良企業を判断する上で1つの目安になるでしょう。
また建設コンサルタントの場合は、都会ほど残業時間が多い傾向にあります。
その理由は、都会のほうが建設工事が多いからです。
単純に抱える案件が多いからこそ、残業しないと処理しきれないということです。
つまり逆に地方であれば、工事現場の数も都会ほどないので、残業時間も少なくなります。
ですので残業時間の少なさを優良企業の条件にする方は、地方で建設コンサルタントをやるのが向いているかもしれません。
なお各企業の平均の残業時間は、OpenWorkで気軽にチェックできます!
気になる企業の平均残業時間をチェックするには、検索窓に企業名を入力するだけです。
実際にその企業で働く社員の方が回答したデータが基になっているので、信ぴょう性は高いでしょう。
未経験者の採用の有無
ポイントの2つ目は、未経験者の採用の有無です。
実際、いまの建設業界では即戦力の人材を求める企業が多くなっています。
なぜなら仕事があっても人手が足りないため、未経験者を育てる余裕がないからです。
そんな中でも未経験者の採用を積極的に行っているのは、人手に最低限の余裕がある証拠でしょう。
加えて社内の教育体制にも自信がある証拠ですし、将来も見据えて人を育てる企業と言えます。
そのような企業なら時間をかけて、じっくり育ててくれるので、未経験の方も働きやすいはずです。
個人的には「未経験者の方も安心して働けること」が、優良企業の特徴の1つだと思っています!
社員の平均勤続年数
ポイントの3つ目は、社員の平均勤続年数です。
優良企業なら、単純に誰も辞めませんよね。
ですので、平均勤続年数も自然と長くなるはずです。
ちなみに平均勤続年数が15年以上なら、優良企業と言えるでしょう。
ブラック企業は人の入れ替わりが激しいので、長くても数年で退職する方が多いです。
なので、就職したい企業で働く社員の平均勤続年数にも注目してみましょう!
離職率
ポイントの4つ目は、離職率です。
離職率とは、ここ1年間で退職した方の割合を示す数値になります。
そして離職率は、優良企業ほど低い傾向にあります。
なぜなら「平均勤続年数」と同じく、優良企業なら誰も退職しないからです。
ちなみに僕が新卒で働いていたブラック企業は、1ヶ月で3人が退職しました。
その前と後でも数人が退職していたので、そのブラック企業の離職率はかなり高かったでしょう!
そのため離職率も、優良企業を見分ける上では重要なポイントになります。
特に20代の離職率が低いなら、優良企業の可能性が高いと思います。
50代以上は転職が厳しくなってくるため、嫌でも我慢して働く方が多いかもしれません。
しかし20代なら、転職先はいくらでもあるにも関わらず離職率が低いのは、
- 働きやすい
- 成長できる環境
- 給料が良いなど
優良企業だと思える何かの理由があるのです。
もちろん100%優良企業を見分ける方法はないですが、ここまで解説してきた4つのポイントを見れば大体の判断はできるでしょう。
建設コンサルタントに転職するコツ2つ
本記事を読んでいただいている方は、建設コンサルタントに転職したい方が多いはずです。
そこで、建設コンサルタントに転職するコツを2つ紹介します。
では1つずつ解説します。
転職サービスに相談
実際、建設コンサルタントに転職する上で特別な準備は必要ありません。
するべき準備といえば、転職サービスに登録することくらいです。
そして担当のアドバイザーに相談しながら、建設コンサルタントへの転職活動を進めていきましょう。
復習になりますが、本記事では優良企業を見分ける4つのポイントをお伝えしました。
上記を含めて転職サービスのアドバイザーは、自社が掲載する求人元の労働環境を把握しています。
なぜなら、企業へ定期的に訪問し調査を行っているからです。
だからこそ、残業が多すぎる企業や従業員の入れ替わりが激しい企業を紹介される心配はありません。
他にも希望すれば、あなたに合った求人を全力で探してくれます!
そもそも転職サービスはハローワークとは違い、求職者を仕事に定着させて事業が成り立っています。
紹介した方が半年以内に退職してしまうと、転職サービスは企業に紹介料を返金する義務があるのです。
さらに、その求職者にネットやSNSで「〇〇転職サービスにブラック企業を紹介された」と悪評を流されてはアウトです。
だからこそ絶対にブラック企業に転職させるわけにはいかないため、転職サービスのアドバイザーも真剣になって求人を紹介します。
なのでハローワークよりも断然おすすめですし、自力で転職活動するよりも圧倒的に成功する確率が高いでしょう。
完全無料で登録・利用できますし、1回だけ面談すれば、あとは求人が紹介されるのを待つだけです。
そこから書類の作成や面接対策など、内定まで徹底的にサポートしてくれるので、ぜひご利用ください。
なお建設業界に強い転職サービスは、下記の記事で確認いただけます。
資格を取得する
建設コンサルタントは、資格がなくても転職はできます。
なぜなら建設コンサルタントの代表的な資格は、実務経験がないと受験できないからです。
つまり経験を積んでいき、働きながら取得すればOKです。
ちなみに建設コンサルタントでは、以下2つが代表的な資格となります。
技術士は国家資格で試験が一次・二次に分かれていますが、一次試験は誰でも受験でき合格すると技術士補の肩書きをGETできます。
そして一次試験に合格後、4年の実務経験で二次試験の受験資格が得られ、合格すれば技術士デビューです。
ただし、技術士補の経験をせずに二次試験を受ける際は7~10年の実務経験が必要なので、そこは注意しましょう。
技術士の詳細は、日本技術士会のHPで確認できます!
一方のRCCMは民間資格ですが、こちらも学歴によって7~11年の実務経験が必要です。
RCCMは、主に土木工事の専門技術者の資格であり、取得すると建設コンサルタントとしての高い技術を証明できます。
それでも合格率は40%前後で、技術士と比較しても高めです。
こちらは口頭試験がなく、22種類の分野から自分が得意な科目を選べることが合格率の高さの理由でしょう。
なお、RCCMについて詳しくは建設コンサルタンツ協会のHPをご覧ください。
どちらの資格も実務経験がないと受験できないので、焦らず経験を積んでいくことから始めればOKです。
つまりコツコツと勉強して、働きながら取得する認識で問題ありません。
建設コンサルタントは将来なくなる仕事?
結論ですが、建設コンサルタントの仕事がなくなるとは考えにくいでしょう。
建設コンサルタントは、建設工事の調査・測量・計画・設計・施工管理が業務になります。
つまり人々の生活を支える公共事業ですが、人間が存在する以上は必ず建設工事が必要ですよね。
住宅設備はもちろん道路や上下水道も、僕たちの生活には欠かせません。
また防災という観点からも、砂防工事や護岸工事は絶対に必要です。
なので10年後も20年後も、建設コンサルタントの仕事は確実に存在します。
確かに近年では、「AIに奪われる仕事」が話題になっていますよね。
でもAIに任せられる仕事は、あくまでも単純な業務です!
ここで、考えてみてください。
AI(ロボット)に、以下の業務ができると思いますか?
- 現場全体の調査
- 計画
- 設計
- 施工管理
建設工事は現場の状況によって、施工方法も違えば計画・設計も違います。
つまり現場に合わせた工夫が必要なので、AIにできるほど単純な仕事ではないのです。
だからこそ建設コンサルタントは、まだまだ人間じゃないとできない仕事だと言えます。
そんなわけで以下2つの理由により、建設コンサルタントの将来性は十分です。
建設コンサルタントはやめとけ?
建設コンサルタントについて「ブラック企業が多い」や「激務だからやめとけ」など、ネガティブな意見もあります。
実際、建設コンサルタントを辞めたくなる理由として多いのは以下の4つです。
詳細は、下記の記事を参考にしてください。
こちらの記事では、年齢別に土木コンサルからおすすめの転職先を紹介しています。
しかし、このようなネガティブな意見は、実際にブラック企業に就職してしまった方の意見でしょう。
確かに建設業界はブラック企業も多いので、特に未経験の方は就職する会社を間違えてしまえば地獄です。
でも本記事で紹介した優良企業を見分けるポイントを参考にしていただければ、ブラック企業に就職してしまう可能性はガクッと低くなります。
なのでネット上にあるネガティブな意見は気にしすぎず、あくまで自分の目で確かめることが大切です!
まとめ
本記事では、建設コンサルタント企業の売上をランキング形式で紹介してきました。
2020~2022年の売上ランキングは以下の通りです。
ランキング | 企業名 | 売上高 |
---|---|---|
1位 | 日本工営 | 1,306億円(有価証券報告書) |
2位 | オリエンタルコンサルタンツ | 773億円(有価証券報告書) |
3位 | 建設技術研究所 | 744億円(有価証券報告書) |
4位 | パシフィックコンサルタンツ | 548億円(企業HP) |
5位 | 応用地質 | 516億円(有価証券報告書) |
6位 | パスコ | 502億円(マイナビ2023) |
7位 | 国際航業 | 389億円(マイナビ2023) |
8位 | 長大 | 345億円(有価証券報告書) |
9位 | アジア航測 | 336億円(有価証券報告書) |
10位 | ティーネットジャパン | 248億円(マイナビ2023) |
11位 | エイト日本技術開発 | 241億円(マイナビ2023) |
12位 | 八千代エンジニヤリング | 239億円(企業HP) |
12位 | JR東日本コンサルタンツ | 239億円(マイナビ2023) |
14位 | オリエンタルコンサルタンツグローバル | 228億円(マイナビ2023) |
15位 | いであ | 206億円(有価証券報告書) |
16位 | 日水コン | 205億円(マイナビ2023) |
17位 | NJS | 193億円(有価証券報告書) |
18位 | 大日本コンサルタント | 165億円(有価証券報告書) |
19位 | ニュージェック | 161億円(マイナビ2023) |
20位 | 日本振興 | 151億円(企業HP) |
売上ダントツ1位は日本工営で、なんと1,306億円の売上高があります。
建設コンサルタント業界は、ここ数年間での規模が全体的に右肩上がりなので、他の企業もどんどん売上を伸ばしていくでしょう。
その中でも以下の5社は、建設コンサルタント企業では大手として高いシェア率を誇っています。
ただし売上がトップでも大手でも、あなたにとって優良企業とは限りません。
あなたが「何を求めるか?」を基準に、残業時間や離職率などをヒントにしながら優良企業を見極めていきましょう。
建設業界は、人々の生活の基盤を作るインフラ系の公共事業として、将来性が十分な業界です。
加えてAIができるほど甘くないので、これからも人間がすべき仕事になるはずです。
なので建設コンサルタントとしてのスキルを磨いておくと、食いっぱぐれる心配はありません。
つまり多くの方がAIに仕事が奪われ生活に困っていても、あなたは安泰な人生を送れます。
建設業界で10年ほど働いてきた僕としても、この仕事はおすすめです!
働いてからが勝負の世界なので、人に自慢できる学歴がなくても建設業界で働けますよ。
ちなみに当ブログでは、プロの目線で土木・建設業界の実態を解説し、転職するために有益となる情報を発信しています。
本記事では建設コンサルタントについて解説してきましたが、土木作業員や施工管理にも興味がある方は今後も当ブログにお越しください。
学歴にコンプレックスがある方やフリーターの方が手に職を付ける手段として、土木業界は超おすすめです。
下記の記事では未経験からでも失敗しない土木業界への転職方法を解説しているので、この機会に1度ご覧になって損はしないと思います。