ドボジョは、少しずつ世間に浸透し始めている土木業界で働く女性のことです。
本記事をクリックしたあなたも、「女子だけど土木業界で働きたい」と思っていませんか?
実際、ドボジョの割合は増加傾向にあり、国土交通省もドボジョのPRを行うなど国全体が土木業界で働く女性を支援しています。
しかし、まだまだ「土木業界は男性の仕事」というイメージが強いため、女子が働きづらさを感じることも多いはずです。
そこで本記事では土木歴10年の僕といっしょに、業界に女子を増やすための課題と解決策を考えていきましょう。
加えて、女子が土木業界への転職を成功させるポイントとドボジョにおすすめの職種2つも紹介します。
本記事を読むことで土木業界の実態が女性目線でイメージでき、幸先の良い土木女子デビューができると思います。
僕も何人かですが、現場で働く女子を見てきました!
その実体験を基に解説していくので、ぜひ参考にしてください。
ちなみに失敗しない未経験から土木業界への転職は、下記の記事で解説しています。
男性でも、女性でも未経験から土木業界への転職を成功させる基本的なポイントは同じです。
ドボジョとは?【愛称は建設小町】
「土木業界の女子」を略してドボジョです。
つまり土木業界で働く女子がドボジョであり、建設小町という愛称でも呼ばれています。
現在でも土木業界の9割は男性ですが、近年ではドボジョの割合も少しずつ増えてきました。
ちなみに、ドボジョの名称が世間に浸透するキッカケとなった漫画をご存知でしょうか?
それは「ドボジョ!」という講談社が出版する漫画です。
ものすごく簡単に言うと、主人公の桜子が建設機械に憧れて土木女子デビューする漫画になります。
この漫画がキッカケとなり「ドボジョ」の名称が、世間にも浸透しました。
まさに今、ドボジョになることを検討しているあなたには、共感する部分があるのではないでしょうか?
しかし結局は漫画の話ですし、「現実世界で土木女子は難しいのでは?」という不安がある方も多いと思います。
そこで次項では現役の僕が「女子も土木業界で働けるのか?」について、正直な意見をお伝えするので引き続き参考にしてください。
【現役が解説】女子も土木業界で働ける?
結論から言うと、女子も土木業界で働けます。
その理由は僕も工事現場で10年ほど働いてきて、土木女子を実際に見てきたからです。
女性用の更衣室やトイレも設置する会社だったので、「女性も働きやすくなってきているな」と感じました。
そのような事例を見ても、男子も女子も関係なく土木業界で働けると思います。
しかし、あくまでも会社選びが非常に重要なことを覚えておきましょう。
なぜなら土木業界で女子が働きやすいように対策している企業は、まだまだ少数だからです。
冒頭でもお伝えしたように「土木は男の仕事」のイメージが、まだまだ強いので男女共用のトイレを置く現場が大半です。
つまり会社選びを間違えて、女性への配慮がゼロの会社に就職してしまうと、勤務を続けるのは厳しいでしょう。
単純に女子への配慮がある企業が、まだまだ少ないだけですが、ドボジョを増やすには課題が多いのも事実です。
ただ、会社選びに失敗しないコツも本記事で解説するので安心してください!
女子が土木業界への転職を成功させるには?
女子が土木業界への転職に成功し晴れてドボジョになるには、事前のリサーチがとても重要です。
「女子が実際に働いているか?」や「受け入れ態勢が十分できているか?」を確認する必要があります。
男子だとしても、やみくもな会社選びは失敗の元です。
加えて土木業界で女子を働かせることに、まだまだ慣れていない企業が多いです。
なので「ここなら安心して働ける」と確信してから、応募しましょう。
つまり、「何となく応募する」では失敗する可能性が高くなります。
そこでドボジョになりたい方におすすめなのが、KSキャリアという転職サービスです。
KSキャリアは、建設業界の採用に強みを持っています。
多くの建設会社と取引があるため、担当のアドバイザーも求人を掲載する企業の労働環境を把握しています。
だからこそ「女子も働きやすい職場」も知っていますし、紹介される求人は実際に女子も働ける企業のみです。
要するに事前のリサーチは、KSキャリアのアドバイザーにほぼ丸投げすればOKになります。
いずれにしても自力でリサーチするのは限界がありますし、ハローワークに掲載の求人には嘘がいくらでも書けますよね。
ですので、業界の実態や企業の労働環境を熟知したアドバイザーのサポートがあれば安心だと思います!
やみくもな転職で失敗しないためにも、ドボジョを目指す方はKSキャリアに相談がおすすめです。
完全無料でサポートが受けられますし、相談だけでも受け付けているので、KSキャリアはドボジョの強い味方になるでしょう。
詳細はKSキャリア公式サイトをご覧ください。
ドボジョ(土木女子)を増やすための課題2つ
ドボジョの割合が右肩上がりなのは確かですが、土木業界で働く女子を増やすには以下の2つが課題です。
これらの課題に業界全体が向き合わない以上は、土木女子が増えることはありません。
では順番に解説します。
現場に女性用のトイレや更衣室の設置
1つ目の課題は、現場に女性用のトイレや更衣室を設置することです。
確かに女性用のトイレや更衣室を設置する現場も、昔に比べて多くなりました。
先述したように、女性が気にする部分を配慮してくれる企業も僕は見たことがあります。
しかし、それはある程度大きな企業の話です。
つまり中小企業ならトイレも男女兼用ですし、当然ながら女性用の更衣室も用意しません。
そのように一部の大企業のみ女性への配慮が進んでいるだけで、すべての会社が対応できているわけではないのです。
こちらは「男しか働かない」のイメージがあったために、今まで気付きもしなかった課題と言えます!
育児と仕事を両立しやすい環境
2つ目の課題は、育児と仕事を両立しやすい環境を用意することです。
女子なら土木だけでなく、育児・家事の仕事もあると思います。
要するに育児休暇を取得させたり、子どもの迎えなどで早退することにも会社は対応しなければならないでしょう。
実際、土木業界は週休1日が基本ですし、勤務時間も8:00~17:00です。
加えて残業もあれば、育児・家事と仕事の両立が難しいのは明らかですね。
だからこそ女性社員ならではの工夫として、育児・家事と仕事を両立できる環境にする必要があります。
しかし育児休暇を取得させたことがなかったり、早退を快く受け入れてくれない企業が土木業界には多いと思います。
多くの会社では、「じゃあこの仕事は辞めてパートでもすれば?」と言われるでしょう。
でも、ここの考えも変えないとドボジョが増えることは絶対にありません。
なのでお互いにカバーし合ったり、育児と仕事を両立させやすい労働環境を目指すことは必須です!
たとえば、必要なときだけ現場に出るテレワークも土木業界で浸透してきています。
仕事の内容からして完全テレワークは難しいですが、施工管理技士などテレワーク可能な職種も土木業界にはあります。
詳細は下記の土木業界でテレワークができる職種を参考にしてください。
相談しにくいドボジョの悩み3つ
土木は女性への配慮が、まだまだ少ない業界ですが今後は少しずつ改善されていくと思います。
しかし、いくら労働環境が改善されても、女性だからこその悩みがあるかもしれません。
その悩みとは、主に以下の3つではないでしょうか?
これらの悩みは、会社の人間には相談しづらいですよね。
なので、本記事で僕がその悩みの解決策をお伝えします。
では順番に解決していきましょう。
体力に不安がある
ドボジョの悩み1つ目は、体力に不安があることだと思います。
確かに男子と同じようにスコップで穴を掘ったり、20kgあるセメントの袋を運ぶのは厳しいでしょう。
普通の女子であれば男子よりも体力がないはずなので、そのような肉体労働ばかりではハンデを感じるのは当然です。
しかし土木業界には、そのような肉体を酷使する仕事ばかりではないことを覚えておいてください。
実際に、施工管理技士を始めとしたデスクワークをメインに行う職種もあります。
つまり必ずしも、「土木=肉体労働」ではないということです。
体力のハンデが原因で挫折しないためには会社選びだけでなく、職種選びも非常に重要です。
土木女子におすすめの職種は後述します!
肌荒れが心配
ドボジョの悩み2つ目は、肌荒れの心配だと思います。
夏の土木作業員を見ると、日焼けした姿が印象的ではありませんか?
日焼けした姿も男性ならカッコイイかもしれませんが、女性にとっては肌荒れが心配ですよね。
日焼け止めクリームなどの対処法はありますが、土木は1日8時間も屋外で働くため限界があると思います。
しかし、1日に8時間も屋外で働くのは土木作業員の話です。
施工管理技士なら屋外へ出るのは最低限なので、作業員よりも日焼けする心配はありません!
セクハラがある
ドボジョの悩み3つ目は、セクハラがあることだと思います。
男性が9割の業界ですので、セクハラの不安は拭えないでしょう。
ただ、こちらは実際に就職してみないと何とも言えません。
そのため就職する前に、セクハラの心配をするだけ無駄だと思います。
なのでまずは就職してみて、もしセクハラされたら取るべき措置を取るだけです。
- 会社の重役に報告する
- 最寄りの労働局に相談する
セクハラについては業界の問題ではないですし、そんな会社でがんばる価値はゼロです。
ですので、もしセクハラをしてきた問題社員が退職しない場合は、別の会社でドボジョを目指しましょう!
ドボジョにおすすめの職種2つ
ドボジョには女性ならではの「体力の不安」や「肌荒れの心配」があるのは事実でしょう。
でも先述したように、その心配が不要な職種が土木業界にはあります。
そこでここからは、ドボジョにおすすめの職種を2つ紹介します。
上記の職種はデスクワークなので、それほど体力を使いません。
さらに現場に出るのも最低限なため、日焼けの心配も軽減するのでおすすめです。
では1つずつ解説します。
土木施工管理技士
ドボジョにおすすめの職種1つ目は、土木施工管理技士です。
こちらは現場監督として任された現場を管理する立場なので、スコップを持って作業する職種ではありません。
あくまでもデスクワークが基本であり、肉体労働ではないためドボジョにおすすめです。
つまり体力を必要としたり、日焼けの心配があるのは土木作業員です。
土木作業員なら特に新人の頃は1日中スコップを持ったりするため、人並み以上の体力が必要になります。
しかも大半は屋外労働なので、夏は日焼けから逃れられません。
でも土木施工管理技士が屋外に出るのは、進捗状況のチェックや打ち合わせなど必要なときだけです。
そのため体力に自信がなかったり、日焼けしたくない女子の方も働きやすくなっています。
実際、これまで僕が見てきたドボジョは、すべて土木施工管理技士の方でした!
逆に女子が土木作業員をやるのは、おすすめしません。
なぜなら土木作業員をやる以上、身体がしんどかったり日焼けするのはもちろん、小さなケガは付き物だからです。
顔や手に擦り傷ができるのは男子なら気にならないかもしれませんが、女子には致命傷になる場合がありますよね。
以上の理由から、ドボジョにおすすめの職種の1つが土木施工管理技士になります。
土木業界では、土木施工管理技士が最も重宝され高年収も狙える職種です。
学歴に応じて必要な実務経験をこなすことで、2級・1級土木施工管理技士の受験ができます。
正直、この国家資格を取得してしまえば安泰です。
土木施工管理技士を取得するために必要な実務経験や、おすすめの勉強方法は下記の記事を参考にしてください。
上記の記事では、土木施工管理技士の取り方を解説しています。
土木施工管理技士を取得するには4つの方法がありますが、あなたに合った取り方が見つかると思います。
CADオペレーター
ドボジョにおすすめの職種2つ目は、CADオペレーターです。
ちなみに、CADとはパソコン上に図面が書けるソフトのことです。
つまり技術者の指示に従い、CADを操作して設計図を書く職種になります。
CADはいろんな業界で利用されるソフトですが、土木工事に図面は必須なので土木業界にも欠かせません。
もちろんCADの操作ができるだけでなく、土木の専門用語や知識も必要です。
だからこそ土木業界のCADオペレーターで働くのも、十分ドボジョの仲間入りができます。
パソコン業務がメインなので、つまりCADオペレーターも体力が不要で、肌荒れの心配もない職種になります。
要するに僕がお伝えしたいのは、女子は「作業員以外の職種でドボジョを目指そう」ということです。
先ほどもお話したように土木作業員には、
- 屋外・肉体労働が基本なため人並み以上の体力が必要
- どうしても夏には日焼けしてしまう
- 小さなケガは日常茶飯事
女子にとっては、工事現場には危険がたくさんあります。
でも土木施工管理技士を始めとした職種なら、デスクワークがメインになるため現場に出るのは最低限で済みます。
だからこそ体力も不要な上、日焼けやケガの心配も少ないです。
ですので女性の方は、体力勝負で危険が多い作業員以外の職種でドボジョを目指してほしいと思います。
KSキャリアには土木施工管理やCAD、積算などデスクワークの職種の求人に特化しているため非常におすすめです。
公式サイトでは実際に転職に成功したドボジョの声も聞けるので、参考までにご覧ください。
現場で活躍する土木女子たち【Youtuberも紹介】
実際にドボジョとして、現場で活躍されている土木女子たちを紹介します。
確かに全体的にドボジョは少ないですが、全国には男子に負けず土木業界で働く女子たちもいます。
そんな先輩ドボジョたちの姿には、勇気をもらえるのではないでしょうか?
ということで、現役で働く3名の土木女子たちを紹介させていただきます!
元現場監督で現在は女社長【うら建設】さま
1人目に紹介する土木女子は、女社長の「うら」さまです。
大学卒業後に現場監督を経験し、現在は「建設業と若者をつなぐ」をコンセプトにした会社を経営する女社長です。
建設業界の魅力をYoutubeで発信したり、コミュニティも運営されています。
そんな「うら」さまが建設業界と出会ったのは高校生のときで、大学に進んだ先輩に見せてもらった設計図面がキッカケだそうです。
現場監督になろうと行動されただけでも脱帽ですが、そこから女社長までになったのは、もっとすごいですよね。
「うら」さまが経営するUraBanashi株式会社では、建設業の魅力や活動実績をたっぷりとご覧になれます。
またYoutubeでも、建設業で働く女子だからこそ発信できる情報を公開されているのでドボジョには必見のチャンネルです。
ぜひ、うらちゃんねるで土木女子の実態を見てみましょう!
ゼネコン現場監督【かんとくちゃん】さま
2人目に紹介するのは、「かんとくちゃん」さまです。
大学卒業後に大手デベロッパーを経験され、そのあと建設業界に転職したそうです。
20代でゼネコンに勤務する、まさに正真正銘の建設小町になります。
メインはTwitterですが、ブログでも大好きな建設業界を変えるための情報を発信をされています。
Twitterでは建設小町の日常や現場での出来事をツイートしているため、業界の実態をイメージできるでしょう。
一方のブログでは建設業界で働く女子のリアルな声が聞けるので、悩みの解決に繋がるかもしれません。
ゼネコンでバリバリ活躍する「かんとくちゃん」さまのTwitterは、こちらからご覧になれます!
新人土木女子【きたの】さま
最後に紹介する土木女子は、「きたの」さまです。
「きたの」さまは、2022年の春から土木業界で働く根っからの土木女子です。
活動のメインはTwitterで、ツイートの大半は仕事に関することです。
雪国で働く新人のドボジョとしての日常が見れるので、かなり参考になると思います。
また、仕事で学んだことや現場の様子も写真付きでツイートしているため、リアリティーを感じます。
そんな根っからの土木女子である「きたの」さまのTwitterは、こちらからどうぞ!
以上、現場で活躍する土木女子3名様の紹介でした。
少ないながらも土木女子として歩み始めた先輩がいるので、恐れず突き進んでみませんか?
最後に:ドボジョが浸透するキッカケとなった漫画
本記事では、ドボジョについて解説をしてきました。
ドボジョとは「土木業界で働く女子」のことです。
冒頭でも少しお話しましたが「ドボジョ」と呼ばれるようになったのは、ある漫画がキッカケでした。
それこそ講談社が出版するドボジョ!という漫画です。
主人公の桜子は建設機械に憧れを持ち、勢いのままに建設会社に就職してしまいました。
家族に嘘まで付いたり、職場では男性だと思われたりと悪戦苦闘します。
でも、夢だった仕事に人生をかける桜子の活躍に注目です!
つまり土木女子が主人公の珍しい漫画がキッカケとなり、現実の世界でも「ドボジョ」が浸透したのです。
まだ現実の世界でも少ないドボジョですが、大企業を中心に女性も働きやすくなっています。
もちろん課題もありますが、今後はどんどん改善の方向に向かうでしょう。
土木施工管理技士などであればデスクワークが中心になるので、男子より体力がない女子も問題なく働けます。
加えて肌荒れの心配も少ないので、ドボジョには作業員以外の職種をおすすめします。
まずは以下をリサーチし、転職に成功することがドボジョへの第1歩です。
すべて自力でリサーチするのは大変ですが、建設業界の転職に強みがあるKSキャリアに任せればアドバイザーが代行してくれます。
KSキャリアなら、女子も働ける建設会社と取引があるはずです。
いずれにしても、自力による曖昧なリサーチだけで転職するのは失敗の原因になるかもしれません。
会社選びに失敗したためにドボジョを諦めてしまわぬように、必ずプロにサポートしてもらいましょう。
KSキャリアは完全無料で手厚いサポートがある上、相談だけでも乗ってくれる親切な転職サービスです。
なので、まだドボジョになる意志が100%固まっていない方でも相談ができます。
つまり「アドバイザーと相談してから決める」のも全然ありです。
建設業界の転職には欠かせないKSキャリアに、ぜひ1度相談してみませんか?
KSキャリアのサービス内容などの詳細は、下記から確認いただけます。