「土木作業員って雨の日は仕事できるの?」と疑問を感じていませんか?
そして、「もし休みになったら給料が減ってしまうのでは?」と不安な方もいるでしょう。
確かに土木は外仕事なので、天候に大きく左右される職業です。
実際、雨の影響により中止になる作業もありますが、ほとんどの会社は雨の日でも休みになりません。
ですので雨の日が多かった月でも、給料が減ることは基本的にないので、そこは安心してください。
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「もうちょっと土木業界の雨の日について知りたい方」は、本記事を最後までご覧ください。
本記事では「土木作業員の雨の日はどうなるのか?」を徹底的に解説していきます。
さらに「雨で中止になる作業とならない作業」や「雨の日の注意点と対策」も、併せて紹介します。
土木歴9年の僕の経験を基に解説するので、ぜひ参考にしてください!
【結論】土木作業員は雨の日でも基本的に出勤
結論は冒頭でお話した通り、土木作業員は正社員なら雨の日でも基本的には出勤します。
後述するように、工事現場には雨の日でも問題なくできる作業があります。
もし雨の日はできない作業ばかりの現場でも、休みになることは少ないので安心してください。
なぜなら現場が稼働しない日でも、以下の仕事を事務所で行うためです。
- 道具の整理
- ダンプの整備
- 会社の清掃
なので朝の時点で雨が降っていても、まずは会社に出勤します。
そもそも正社員として雇う以上は、従業員の最低限の生活を守るのが会社の責任ですよね。
土木作業員のほとんどは日給なので、休みの日が多くなるほど給料は減ってしまいます。
それでは生活ができなくなるため、雨の日をすべて休みにするわけにはいきません!
そのためアルバイトなら雨などで現場が稼働しない日は休みになる可能性が高いですが、正社員は大丈夫です。
雨で中止になる作業4つ
雨の日に仕事が休みになる心配はないですが、現場によって雨天中止になる作業はあります。
その雨で中止になる主な作業は、以下の4つです。
- コンクリート打設
- 舗装工事
- 土に関連する作業
- 河川工事
もし上記の作業を予定していた日に雨が降った場合、これらは中止になるでしょう。
では順番に「中止になる理由」を解説します。
コンクリート打設
雨で中止になる作業の1つ目は、コンクリート打設です。
コンクリートは、「セメント・砂・砕石・水」を上手く配合することで強度が保たれています。
つまり雨天時にコンクリートを打設すると雨が交じり水の分量が多くなってしまいます。
その結果、配合も合わなくなり予定していた強度よりも弱くなるのですね。
またコンクリートが固まる前に雨に当たってしまうと、表面に雨の型が残ります。
そうなると最悪の場合、コンクリートの打設のやり直しになるので、それは非常に大変なことです。
固まったコンクリートを砕く必要があるため、めちゃくちゃ手間がかかります。
なので雨の日に、コンクリートの打設はできません!
舗装工事
雨で中止になる作業の2つ目は、舗装工事です。
アスファルト舗装は簡単に言えば、砕石と砂を加熱したもので作られています。
それを締め固めることで、砕石が密着してアスファルト舗装が完成するのです。
そして砕石をしっかり密着させるために、混ざっているのが接着剤のような成分です。
つまり雨の日に舗装工事をすると、その接着剤が雨によって流されてしまいます。
接着剤が効いていないと、締固めることができません。
だからこそ、舗装工事も雨の日はNGの作業になります!
土に関連する作業全般
雨で中止になる作業の3つ目は、土に関連する作業全般です。
土を盛ったり、掘ったりする作業は、雨が降ったら中止になります。
なぜなら、雨を含むことで土がドロドロになってしまうからです。
ドロドロになった土は、締固めることができません。
さらに雨天時に、土のうえを重機が移動することで地盤がぬかるんでしまうことも理由の1つです。
ただし小雨や午後から晴れる見込みがある場合は、決行するときもあります。
ですが基本的に、土に関連する作業全般も雨が降ったら中止になることが多いでしょう!
河川工事
最後の4つ目は、河川工事です。
雨の日の河川工事は、危険がたくさんあります。
その理由は、想像すると分かると思います。
それは、雨によって河川の水位が増し作業員が流されてしまう危険性が高くなることです。
もちろん、護岸の上部での作業なら可能でしょう。
でも、雨の日に河川の最下部でする作業は絶対NGです。
特に河川工事は、雨の日に無理してやるべき仕事じゃありません。
つまり河川工事をするときは、常に天候との戦いになります!
雨の日でも作業ができる外仕事3つ
一方で、雨の日でも作業が可能な外仕事は以下の3つです。
- ダンプで砕石などの運搬
- 型枠工
- 鉄筋工
上記の作業は、雨の日でも問題なく作業できます。
では1つずつ解説します。
ダンプで砕石などの運搬
雨の日でも作業ができる外仕事の1つ目は、ダンプで砕石などの運搬です。
正直、土木作業員にとってダンプに乗る仕事が最も楽だと思います。
ダンプで材料を運搬するなら、もちろん雨の日でもできますし、車内なので濡れることもありません。
事前に現場で使う砕石の数量を計算しておき、雨で本格的な作業ができない日に運搬するのはよくあることです。
実際、雨の日にダンプの運転手ができたときは超ラッキーです!
型枠工
雨の日でも作業ができる外仕事の2つ目は、型枠工です。
ちなみに型枠とは、コンクリートを流し込んだ際に設計通りの形にするための枠のことです。
これだけでは分かりにくい方もいると思うので、型枠の画像を以下に載せておきます。
この型枠の設置は、雨の日でも可能です。
型枠は木材で作るので、雨に濡れても大きな問題はありません。
確かに木も濡れると腐食したりはしますが、型枠用の木材は頑丈にできています。
なので現場で型枠作業を予定していた日に雨が降っても、休みになる心配は0でしょう!
鉄筋工
雨の日でも作業ができる外仕事の3つ目は、鉄筋工です。
もちろん鉄筋は、雨に濡れることで錆びやすくなります。
でも発注者がよほど細かい方じゃない限り、少しくらい鉄筋が錆びても大丈夫です。
実際、僕も9年ほど土木作業員をやっていますが、雨が原因で鉄筋工が中止になったことはありません。
ですので鉄筋工も、雨の日でも問題なく作業が可能です。
以上が、雨の日でも中止にならない土木作業員の仕事3つでした!
本記事で紹介したのは、あくまで雨でも作業できる仕事の代表格です。
現場の段取りなど、まだまだ雨天時でも可能な作業はあるので、そこまで心配する必要はないでしょう。
もし雨で休みになった場合の土木作業員の給料は?
ここまで解説してきたように、雨の日でも土木作業員は休みになりません。
なので正社員なら、基本的には収入が安定するはずです。
しかし、「もし雨で休みになったときの給料はどうなるの?」と気になる方もいるかもしれません。
結論から言いますが、それは給与形態や企業によります。
ですが土木作業員の多くは、1日の単価×出勤日数で給料が算出される日給制で働いています。
つまり雨で休みになったら、その日の給料は支給されないケースが大半でしょう。
ちなみに午後から雨が降ってきて、午前しか作業しなかった場合は日給の半分しか支給されません。
そのように、あくまで給与形態は休んでしまえば稼げない仕組みになっています。
ただし企業によっては、以下の対応をしてくれる可能性はあります。
- 有給扱いにする
- 通常出勤の扱いにする
ここは本当に会社次第なので、一概に言えないことはご了承ください。
正直、天候によって給料が影響を受けるのは不安ですよね。
ですので、どうしても不安なら事前に企業に確認しましょう!
または、転職サービスのキャリアアドバイザーに確認してもらう手もあります。
キャリアアドバイザーは、あなたが企業に聞きたいことを代わりに質問してくれます。
さらに年収の交渉も代行してくれるので、面接でいろいろ質問するのは苦手という方も安心です。
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雨が降ったとき現場での注意点
土木工事は、快晴の日は本当に作業がしやすいですが、雨の日は環境が全然違います。
そこでここからは、雨が降ったときの現場での注意点をお伝えします。
雨の日の現場は、以下の3つに注意して作業をしましょう。
- 足元が滑りやすい
- 土砂崩れ
- 資材の腐食
あなた自身がケガをしないためにも、しっかりと頭に入れておいてくださいね。
では順番に解説していきます。
足元が滑りやすい
雨の日の注意点1つ目は、足元が滑りやすいことです。
実際、雨が降っているときは、どんな場所でも足元が滑りやすくなります。
- 土
- 草
- 法面
- 仮設足場
濡れていないときは、まったく滑らない場所でも雨の日は油断できません!
そのため、特に高所や道路付近で作業しているときは気を付けましょう。
土砂崩れ
注意点2つ目は、土砂崩れです。
特に、現場が山間部のときは要注意です。
最近、僕が経験した現場ですが大雨の影響で土砂崩れを起こし、めちゃくちゃ太い木が倒れていました。
また山間部の現場では、非常に狭い道路をダンプや重機で走行する機会も多いと思います。
その山間部の狭い道路は、雨の日はかなり危険です。
雨で地盤が緩んでいるため、ダンプが傾き斜面へ転落しないように慎重に走行しましょう。
他の現場でも、掘削した部分が雨の影響で土砂崩れを起こすことも考えられます。
ですので工事現場の雨の日は、土砂崩れに警戒が必要です!
資材の腐食
注意点3つ目は、資材の腐食です。
なぜなら、工事現場には雨に濡れると腐食する資材が多いからです。
たとえば、金属やアルミは腐食しやすいですよね。
そして土木作業員が良く使う資材こそ「はしご」や「ワイヤー」など、金属やアルミで作成されたものになります。
言うまでもないかもしれませんが、腐食した「はしご」や「ワイヤー」を使用するのは危険です。
つまり、以下の事故が起きやすくなるでしょう。
- はしごから作業員が転落
- ワイヤーが切れて、つり荷の下敷きになる
資材の腐食は、こんな事故を引き起こします。
もしケガをして、最も損するのはあなた自身です。
なので特に雨の日は、資材が濡れない対策をする必要があります!
そこで次項では、工事現場でおすすめの雨対策を3つ紹介させていただきます。
工事現場でおすすめな雨対策3つ
工事現場で、おすすめの雨対策は以下の3つです。
- いつもより慎重に作業する
- ブルーシート養生
- 合羽を着用する
天候はコントロールできないため、自分たちができる対策でカバーするしかありません。
では1つずつ解説します。
いつもより慎重に作業する
おすすめの雨対策1つ目は、いつもより慎重に作業することです。
シンプルかもしれませんが、工程に余裕がないときほど忘れてしまいがちになります。
実際、雨が降っているときは、快晴の日と同じ感覚で作業するのは不可能です。
たとえば野球やサッカーでも、雨が降っているといつもと同じ感覚ではプレーできませんよね。
なぜなら、足元に加えて手元も滑りやすいからです。
そして先ほどお話したように、雨の日の工事現場は足元が滑りやすくなっています!
焦って作業しても、転倒する危険性が高くなるだけでしょう。
もちろん安全第一は、天候に関係なく毎日の作業に共通です。
でも雨の日は、いつも以上の慎重さを意識して作業することがケガや事故の対策になりますよ。
ブルーシート養生
おすすめの雨対策2つ目は、ブルーシート養生です。
資材を濡らさないためには、これが1番の雨対策になります。
つまり資材をブルーシートで養生することで、腐食を防げます。
他にもコンクリートを打設した翌日に雨が予報されるときもブルーシートで養生するのは効果的です。
つまり工事現場で、「雨に濡らしたくない」というときにブルーシートが最も活躍します。
現場には、できるだけ多くのブルーシートを持っていきましょう。
合羽を着用する
おすすめの雨対策3つ目は、合羽を着用することです。
濡れちゃいけないのは、現場や資材だけでなく、あなた自身にも言えることですよね。
なので土木作業員にとって合羽は必需品ですし、必要不可欠な雨の日対策になります。
確かに合羽を着るのは、めんどくさいですし、作業もしにくいと思います。
特に真夏の雨の日に、合羽を着て作業するのは暑くて大変です。
でも寒い季節の工事現場で雨に触れてしまうのは、もっと最悪でしょう。
作業中も超寒いだけでなく、体調も崩しやすくなりますからね。
ですので雨の日には、必ず合羽を着用しましょう!
以上が、工事現場でおすすめの雨対策3つでした。
施工管理の雨の日は?
ここまでは、土木作業員の雨の日について解説してきました。
その一方で作業員ではなく、「施工管理技士は雨の日どうするの?」と気になる方はいませんか?
結論ですが、施工管理技士は雨の日に休みになる可能性は0です。
その大きな理由は、施工管理技士の給料形態にあります。
日給で働く土木作業員と違い、施工管理をする方は月給です。
つまり給料が月で固定されているので、決められた日数は働く必要があります。
それに施工管理技士は、基本的にデスクワークなため雨が降っても関係ないでしょう。
雨で現場が稼働しなくても、仕事はたくさんあると思います。
- 書類の作成
- 現場写真の整理
- 次の現場の段取りなど
以上のことから、施工管理技士の場合は雨の日でも休みにはなりません。
それどころか施工管理技士はデスクワークが中心なので、そもそも雨の影響を受けないでしょう。
ちなみに、施工管理技士は土木業界の中では最も市場価値が高い職種です。
つまり企業は、土木作業員よりも現場監督を重宝します。
なので最初は作業員として経験を積み、将来は施工管理技士を目指すのが土木業界では王道のキャリアアップになります。
その土木作業員は、学歴・経験不問で誰でも始められるので、就職のハードルは超低いです。
誰でも始められるものの、経験を積んでいくと市場価値の高い人材になれる稀な業界だと思います!
それでも今は人手不足なので、どんどんチャンスは拡大中です。
そのため、この機会に土木業界へ飛び込んでみるのもありかもしれません。
興味がある方は、ぜひ転職を検討してみてください。
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土木の求人数はあまるほど保有していることに加えて、転職サービスは企業から非常に信頼されています。
その信頼度の高い転職サービスのキャリアアドバイザーを経由すれば、土木業界への就職は簡単でしょう。
完全無料で、さまざまなサポートをしてくれるので、スムーズに転職活動ができると思います。
まとめ:土木作業員は雨の日でも仕事
雨の日でも、基本的に土木作業員は仕事です。
ただし、以下のような雨で中止になる作業はあります。
- コンクリート打設
- 舗装工事
- 土に関連する作業
- 河川工事
もし雨の影響で現場が稼働しないとしても、正社員ならとりあえず出勤させてくれる企業が大半です。
雨が降った日は、いつも使っている道具の整備をしたり、事務所の清掃をしましょう。
つまり雨が降って休みになり、収入が減る心配はないので安心してください。
でも仮に雨で休みになったときは、その日の給料は支給されないことが多いでしょう。
なぜなら、土木作業員の給料形態は日給だからです。
ただ企業によっては、有給扱いにしてくれたりすることもあるので、ここは一概には言えません!
たとえば家族をお持ちで最低限の生活費を稼ぐ責任がある方などは、天候で収入が影響を受けるのは不安ですよね。
それなら「雨の日はどうなるのか?」は、事前に企業に確認したほうがいいと思います。
もしくは転職サービスのキャリアアドバイザーに、代わりに質問してもらいましょう。
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そして雨の日の工事現場は、いつもより危険が増します。
土木作業員にとって、雨は天敵です。
しかし天候は自分でコントロールできないため、可能な範囲で対策をして安全を守ることが大切です。
何より普通の会社なら、雨が多い月でも問題なく稼げるので安心して働きましょう。
ちなみに当ブログは、土木作業員の経験が9年の僕が運営しています。
未経験の方が安心して転職できるように有益な情報発信をしていくので、ぜひ今後も読みに来てください。