「土木工事の工程管理はどうやるの?」と悩んでいませんか?
工程管理は土木施工管理技士の仕事の1つで、名前の通り土木工事の工程を管理します。
適切に工程管理をすることで、スムーズな土木工事の完成につながります。
そこで本記事では工程管理について徹底的に解説するので、ぜひ参考にしてください。
事前に工程表を作成することが、適切な工程管理のカギになります。
まずは工程管理を行う目的から理解を深めていき、あとはPDCAサイクルの手順に沿うだけです。
さらに効率良く工程管理を行うためのアプリや手法も紹介しますので、本記事を読んで工程管理をマスターしましょう!
土木工事の工程管理の経験を積み重ねることで、土木施工管理技士の経験記述にも合格しやすくなるメリットがあります。
実際に2級土木施工管理技士を所有する僕が、合格率がアップする経験記述の書き方もお伝えするので必ず最後までお読みください。
ちなみに、これから土木業界にチャレンジする方は先に下記の記事を読むことを推奨します。
こちらの記事では、未経験からでも失敗せずに土木業界へ転職する方法を解説しています。
土木歴が10年あり実際に転職をして、年収100万円ほどアップさせた僕の実体験を基に解説しているので参考になるはずです。
土木工事の工程管理とは?
工程管理とは、冒頭でお話したように土木工事の工程を管理する仕事です。
つまり、土木施工管理技士の仕事の1つです。
基本的に土木施工管理技士は、以下4つの項目を管理します。
上記の中の工程管理では、発注者により定められた工期までに土木工事を完成させるための管理を行います。
現場によりますが、土木工事では多くの作業や職人の協力が必要です。
そのため作業ごとに日程を分けて、現場に職人を呼ぶ日などの工程表を基に管理していきます。
たとえば、下記のようなイメージです。
事前に工程表を作成しておかないと、職人への対応や資材の手配が遅れる可能性があります。
対応や手配が遅れると、無駄も多くなってしまい工期に間に合わないかもしれません。
つまり工程管理は、効率良く土木工事を完成させるために行います!
土木工事で工程管理を行う目的は4つ
前項でお話したように土木工事で工程管理を行う目的は、効率良く作業を進めるためです。
ただ「効率良く」をもう少しかみ砕くと、以下4つの目的があります。
では順番に解説します。
納期を守るため
工程管理を行う1つ目の目的は、納期を守るためです。
実際、納期を守ることが工程管理では最も重要になります。
なぜなら土木工事は発注者から、「この日までに終わらせてね」という納期があるからです。
ですので、その納期日から逆算し工期に間に合うよう現場のスケジュール管理をする必要があります。
特に公共工事の発注者は、ギリギリな工期を組んでくる方が多いです。
それでも納期に間に合わなければ、施工業者としてマイナスの評価を受けてしまいます。
だからこそ土木工事を始める前に、必ず納期に間に合うように工程表を作成し管理することが目的の1つです。
現場は悪天候や急なトラブルで、ほとんどは思うように作業が進行しません。
そんなときでも予め工程表を作成しておけば、予想外のことが起きても冷静に対応できます!
品質を確保するため
2つ目の目的は、品質を確保するためです。
納期の厳守に気を取られて、品質が疎かになるのは絶対にNGです。
もちろん発注者に満足していただけたり、十分な強度のある構造物を作るのが土木工事になります。
そして品質を保つためには、工程に余裕を持たせて業者の方たちを焦らせずに作業させることがポイントです。
加えてコンクリートを打設した際は、養生する期間も工程に含む必要があります!
つまり余裕のない工程は、製品の品質を悪くしたり作業員のケガに繋がります。
ですので「時間をかけて丁寧に作業する」という視点を持ち、工程を調整しましょう。
費用を最低限で抑えるため
3つ目の目的は、費用を最低限で抑えるためです。
実際、公共工事はギリギリの費用で発注されることが多いため無駄な費用が多くなれば、すぐに赤字になってしまいます。
特に費用が1番かかるのは、作業員の日給です。
つまり工程管理ができていないと、現場で職人や下請け業者の方たちを遊ばせてしまうかもしれません。
ですので工程表を基に、必要な人数分だけ作業員を手配することで、人件費を最低限に抑えることができます。
加えて重機などのリース物も使った分だけ費用がかかるので「いつから、いつまで借りるか?」をハッキリさせる必要があります。
工程管理には、そのような作業員や重機・資材の費用を最低限で抑えることも目的の1つです!
無駄をなくし生産性を向上させるため
4つ目の目的は、無駄をなくし生産性を向上させるためです。
たとえば土木工事に利用する製品を発注してから納品されるまで、1週間以上かかることもあります。
その期間に、もし現場を本格的に稼働できないのに作業員を必要以上に手配すれば人件費が無駄になりますよね。
そんなときは現場の清掃や段取りがメインになるはずなので、最低限の人数でよいはずです。
そもそも、「製品が来るまで現場が稼働しない」自体が無駄でしかありません。
つまり工程管理には、そのような無駄な時間をなくす目的もあるのです。
工程表を作成した段階で、「製品が必要になる時期」をある程度は把握できると思います。
その時期を把握し、製品が必要な日に間に合うように対応することで、無駄な待ち時間がなくなるでしょう。
そして勝負時にできる範囲で作業員を増やすことで、生産性が向上します!
工程管理は5種類の工程表を参照にする
つまり工程管理は、事前に作成した工程表と照らし合わせながら進めていきます。
そして工程表には、主に以下の5種類があります。
では「どんな工程表なのか?」を順番に見ていきましょう。
バーチャート工程表
バーチャート工程表は、
- 縦軸に作業名
- 横軸に日時
そして横棒で進捗状況を示す工程表です。
作成も簡単で見やすいことから、もっともポピュラーな工程表なのでバーチャートで管理する現場が大半になります。
しかしシンプルがゆえに、具体的な作業経路を把握できないのはデメリットです。
そのため、長期間にわたる土木工事の工程管理には不向きと言えるでしょう。
それでも作り方は非常に簡単な工程表なので、初めて工程管理をする方にはおすすめです!
ガントチャート工程表
ガントチャート工程表も縦軸に作業名を記載し、横棒で進捗状況を示す工程表です。
つまり、先述したバーチャート工程表と非常に似ています。
ただバーチャート工程表とガントチャート工程表には、明確な違いがあります。
その明確な違いとは、バーチャート工程表は1つの作業にかかる日数を重視するのに対し、ガントチャート工程は進捗状況を重視する点です。
実際、バーチャート工程表は日時に横棒を流すだけですが、ガントチャートは%単位で記載していますよね。
しかし一見すると同じ工程表に見える双方なので、メリットとデメリットも同様になります!
グラフ式工程表
グラフ式工程表は縦軸に進捗率、横軸に日数を示す工程表です。
つまり、ガントチャートとバーチャートのそれぞれで重視する項目をグラフ化するイメージです。
見てお分かりかもしれませんが、先ほど紹介した2つの工程表よりも作成は難しくなります!
そのため作成できるようになったり、理解できるまでは時間がかかるでしょう。
しかし難しい分、順調に進行している作業としていない作業が明確に分かるメリットがあります。
ネットワーク工程表
ネットワーク工程表は、作業内容の順序を重視した工程表です。
作業の関連性を「〇」と「→」で示し、「→」の上に作業内容、下に必要な日数を記載します。
「〇」はイベント番号と呼び、要するに施工順序を示しています。
ネットワーク工程表の場合、イベント番号通りに施工をすることが鉄則です。
つまり作業内容をすっ飛ばして、施工するのはNGになります!
このネットワーク工程表の作成も専門知識が必要なため非常に難しいでしょう。
ですが作業の流れや関連性が明確になり、重要な作業を把握しやすくなるため、工種の多い大規模な現場ではネットワーク工程表がよく用いられます。
曲線式(出来形曲線)工程表
曲線式(出来形曲線)工程表は、その名の通り出来高率を重視した工程表です。
ちなみに「S字カーブ工程表」「バナナ曲線工程表」と呼ばれることもあります。
曲線式工程表では縦軸に出来高率、横軸に工期を記載します。
許容限界曲線を上方と下方に描くことで、全体の進捗状況が明確に分かるのがメリットです。
ただし、あくまでも土木工事の全体的な進捗状況が分かるだけで、作業1つひとつは細かく記載しません!
以上が、土木工事の工程管理に利用される5種類の工程表でした。
まずは作成も簡単で見方もシンプルな「バーチャート工程表」と「ガントチャート工程表」から始めるのがおすすめです。
工程管理の手順は有名な【PDCAサイクル】
土木工事の工程管理の手順は、基本的にPDCAサイクルで行います。
このPDCAサイクルは土木工事だけでなく、非常に多くの仕事で活用されています。
つまり明確な正解がないことほど、このサイクルを繰り返していくことが非常に重要です。
では工程管理の手順を1つずつ解説します。
Plan【計画】
工程管理の手順1つ目は、Plan(計画)です。
こちらは、全体的な流れを考える工程表の作成が該当します。
土木工事が始まってから、
- 1週目は〇〇をやる
- 2週目には〇〇をやる
- この日までに完成させる
工程表は上記の考えで作成していくので、つまりはこれが計画になります。
どんな仕事もやみくもに始めるのではなく、しっかりと計画を立てることは重要ですよね!
Do【実行】
工程管理の手順2つ目は、Do(実行)です。
まずは考えすぎずに、工程表の通りに土木工事を実行しましょう。
工事現場では作業を進めるたびに多くの問題が発生するため、なかなか計画通りには実行できません。
だからこそ、重要になるのが次からの手順です!
Check【確認・検討】
工程管理の手順3つ目は、Check(確認・検討)です。
繰り返しになりますが、工事現場はすべてが計画通りには実行できないからこそ、定期的な確認が必須になります。
つまり「ほぼ工程表の通りに進んでいるか?」の確認です。
確認してみて明らかに工程表より遅れていたり、このままでは納期に間に合わない場合は改善方法を検討します。
具体的には、
- 何が原因で工程表より遅れているのか?
- どの工程で日数を挽回すべきか?
- どんな改善方法が適切か?
上記をよく考え、改善方法を検討しましょう。
改善方法が決まったら、あとは再び実行するだけです!
Action【改善】
工程管理の手順4つ目は、Action(改善)です。
3つ目の手順で検討した改善方法を実際に現場で実行します。
- 作業員を増員する
- 4tダンプから8tダンプに変更し1度の運搬量を増やす
- 1台の予定だった重機を2台に変更し掘削チームを2つに分ける
単純に人手が足りてないなら作業員を増やせばいいですし、4tダンプと8tダンプでは運搬量が2倍になります。
つまり、作業員やダンプ・重機を増やすだけで工程は短縮できるのです。
ちなみに「工程を短縮するために行った工夫」は1級・2級土木施工管理技士の実地試験の経験記述で求められます。
要するに土木工事の工程管理の手順であるCheck(確認・検討)からAction(検討)は、経験記述を書く際には非常に有効です。
ですので工程管理を徹底すれば、土木施工管理技士の実地試験に合格しやすいメリットがあります。
土木施工管理技士の経験記述で、合格水準を満たす具体的な書き方は後述するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
工程管理には主に3つの手法がある
今の時代、工程管理はパソコン業務で行うのが基本です。
そして以下が主な工程管理の手法になります。
では1つずつ詳細を解説します。
エクセル
工程管理の手法1つ目は、エクセルです。
エクセルは、多くのパソコン業務では定番のソフトでしょう。
ただエクセルで1から工程表を作成するのは、慣れていない方なら時間がかかると思います。
そんな方には、無料で配布されている工程表テンプレートがおすすめです。
たとえばExcel Pro工程表なら、初心者でも使いやすく完成度も高いテンプレートになっています。
最初から1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月でシートが用意されているので、簡単にガントチャート工程表を作成できるはずです。
工程の開始日と終了日を入力すれば自動的に反映されるので、あとは工事名や作業内容などを変更するだけでOKです。
無料の工程表テンプレートですが、有料級の機能が備えられているので、ぜひ使ってみてください。
Excel Pro工程表はこちらから無料ダウンロードできます!
工程管理システム
工程管理の手法2つ目は、システムの導入です。
かつての工程管理は、エクセルが主流でした。
しかし近年では、専用の工程管理システムも多く販売されているため、導入する企業も増えています。
工程管理に特化したシステムなので、より高度な管理ができるのがメリットです。
ただし一定のITリテラシーが必要になるため、ネットに慣れていない世代を中心に「難しくて使いこなせない」という声が挙がっています。
確かに専門性の高いシステムなこともあり、使いこなすまで時間がかかるかもしれません。
でも今後は、どんどんネットに慣れた世代が業界を担う時代になりますよね。
そのため工程管理システムの導入が、主流になる時代もそう遠くはないでしょう!
施工管理アプリ
工程管理の手法3つ目は、施工管理アプリです。
施工管理アプリは、全体的な施工管理の業務を効率化できるITツールです。
スマホやタブレット端末にインストールするだけで、土木工事に関わるすべての方が情報を共有できますし、いつでも現場の確認ができます。
もちろん、工程管理ができる施工管理アプリも多数あります。
さらに資料や日報の作成、チャットによる進捗状況の報告など便利な機能も豊富です。
つまり工程管理を含めた施工管理の仕事は、ITツールで行うのが主流になると思います。
昔なら、紙などアナログ的な管理の手法しかなかったでしょう。
アナログ管理では、そもそも情報が伝わらなかったり、紛失するなど不便な点があります!
ですので工程管理も、システムやアプリで管理できるように慣れておくことが大切ですね。
そこで次項では工程管理に対応している、おすすめの施工管理アプリを紹介します。
【工事に役立つ】工程管理ができるおすすめのアプリ7選
今は工事に役立つ施工管理アプリが、どんどん販売されています。
その中から工程管理にも対応する、おすすめ施工管理アプリ7選を紹介します。
無料トライアルに対応しているアプリもあるので、ぜひ工事に役立ててみましょう。
では1つずつ、簡単に特徴を解説します。
CONOCクラウド型業務管理システム
CONOCクラウド型業務管理システムは、サービス開始から3ヶ月で利用者100人を突破した施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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初期費用+月額5,000円 | あり |
なお、CONOCクラウド型業務管理システムは、株式会社CONOCが提供しています。
基本操作の勉強会を開催していたり、活用ノウハウを紹介していたりと導入後も手厚くサポートをしてくれます。
詳細はCONOCクラウド型業務管理システム販売ページをご覧ください!
アラジンオフィス
アラジンオフィスは、約5,000社の企業に愛用されている施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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担当者と打ち合わせ後に決定 | 担当者に確認 |
アラジンオフィスは株式会社アイルが提供しており、管理や販売など業務に合わせたオプションが豊富にあります。
またサポート体制も充実しているので、ユーザーリピート率98.4%を誇っています。
システムの導入前からはもちろん、実際に稼働してからも担当者からのサポートがあるため安心です。
詳しいことはアラジンオフィス販売ページをご確認ください!
SAKSAK
SAKSAKは、利益率の管理に強い施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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コースにより異なる | 担当者に確認 |
SAkSAKは株式会社DATA KITが提供しており、工程管理はもちろん顧客や営業の管理にも対応しています。
つまり施工管理に必要な業務のすべてを一元化したアプリなので、利益を細かくチェックしたい方におすすめです。
SAKSAKの販売ページでは活用シーンや導入事例が見れるので、ぜひ1度ご確認ください!
施工管理+a
施工管理+aはスマホのみで現場を完結できて、しかもオプション料金なしの施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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初期費用220,000円 システム利用料19,580円(月額) スマホ利用料1台あたり550円(月額) | あり(60日間) |
株式会社ブレイブ提供の施工管理+aは、実際の工事現場の経験者が開発しました。
経験者が開発したからこそ、「工事現場に必要な業務のシンプルな管理」にこだわった施工管理アプリです。
シンプルな操作でありながら、図面・書類・ファイルなど現場の情報をすべての関係者で共有できます。
しかも工程表をガントチャートで作成できる機能も搭載されているので、工程管理の情報を求めて本記事にたどり着いた方にはピッタリでしょう。
工事の関係者への報告もチャットで完結するので、電話やFAXでの連絡も必要ありません。
詳細は施工管理+aの販売ページをご覧ください!
ANDPAD
ANDPADは利用者が41万人以上おり、ゼネコンの現場監督も愛用する施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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初期費用100,000+月額料金+オプション料金 | 担当者に確認 |
株式会社アンドパッドが提供するANDPADですが、利用する企業が15万社を突破しています。
その中には大手企業も含まれており、導入実績は十分です。
ANDPADの販売ページでは資料をダウンロードできるので、興味があればチェックしてみてください!
現場クラウドConne
現場クラウドConneは工事現場の情報共有を円滑にし、現場監督の負担を軽減してくれる施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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月額0~50,000円 | 無料版あり |
株式会社現場サポートが提供する現場クラウドConneは、建設業向けのコミュニケーションツールになります。
そのため、土木工事にも最適です。
自慢のサポート力があるので、ITが苦手な方も安心して利用できるでしょう。
詳しくは現場クラウドConneの販売ページをご覧ください!
MeetsOne
MeetsOneは、生産性・売上の向上に特化した施工管理アプリです。
料金 | 無料トライアル |
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担当者に確認 | デモ体験あり |
MeetsOneは株式会社ミツモアが提供しており、現場で働く多くの方を支えています。
今後「マーケティング」や「給与計算」など多くの機能がどんどん追加されるようなので、さらに便利になっていくでしょう。
詳細はMeetsOne販売ページをご覧ください!
以上が工程管理にも対応する、おすすめの施工管理アプリ7選でした。
これからの施工管理は、アプリで負担を減らせます。
無料トライアルから始められる施工管理アプリもあるので、あなたのニーズに合ったアプリを探してみましょう。
【土木施工管理技士の試験対策】工程管理の経験記述の書き方
本記事では、土木工事の工程管理について解説してきました。
実は工程管理を極めることで、1級・2級土木施工管理技士に合格しやすくなります。
なぜなら、土木施工管理技士の実地試験で「工程管理」を経験記述として書けるからです。
基本的に経験記述では、以下3つの管理の対策をしておけば問題ありません。
上記の中から毎年2つが出され、どちらかの経験記述を書く必要があります。
そして、工程管理は2年に1回のペースという高確率で出題されています。
だからこそ、あなたが工程管理で行った工夫をしっかり覚えておけば土木施工管理技士に合格できるということです。
そこで最後に2級土木施工管理技士を所有する僕が、工程管理の経験記述の書き方をお伝えします!
でも、難しく考える必要はありません。
納期に間に合わせるために、「どんな工夫をしたか?」を分かりやすく作文にすればいいだけです。
分かりやすい作文にするために、以下のポイントを明確にしましょう。
問題点を書く
納期に遅れそうな理由として、「どんなことが問題点となったか?」をまずは明確に振り返ってみましょう。
つまり、工程管理の3つ目の手順であるCheck(確認・検討)の部分です。
この段階で、問題点が明らかになるはずですよね。
たとえば納期に間に合わない原因として、よく考えられるのは以下でしょう。
- 工事現場から残土捨場まで片道30分と距離がある
- 2tダンプしか所有していないため1度の運搬量が少ない
- 発注者の要望により施工距離が20m延長された
- 図面に記載していた土質とは異なり、岩盤だったため掘削に時間がかかった
要するに工程に影響する大きな問題点を洗い出し、詳細を作文にまとめればOKです。
ポイントとして、抽象的な表現はしないように注意しましょう。
なぜなら実際には現場を見ていない試験官が採点をするため、抽象的な表現では理解できず不合格とされるためです。
これらは現場を知らない方が聞いたら、おそらくイメージしにくいと思います!
ですので具体的な数字や「なぜ掘削がしにくかったのか?」「なぜ予定より時間がかかったのか?」を明確に記載しましょう。
その上で、課題となった部分を記載していきます。
- 残土運搬にかかる時間を短縮すること
- 掘削にかかる日数を短縮すること
- 岩盤の掘削に適した機械の搬入
ここまで書けたら、あとは具体的な対策を経験記述の後半に記載するだけです。
具体的な対策を書く
次は、工程管理の4つ目の手順であるAction(改善)として実行したことを書きます。
- 2tダンプ2台から8tダンプ4台と運搬車両の増台を実施した
- 作業員を増やし工事現場の終点から掘削してもらった
- 油圧ブレーカー付きのバックホウを現場に搬入した
ここでも、必ず具体的に書くことを意識しましょう。
そして最も重要なのが、「対策をした結果どうなったか?」を明確に書くことです。
そして必ず最後には、「以上の対策により納期に間に合うことができた」という文言を入れるのを忘れずに記載すれば合格にグッと近づきます。
このように土木施工管理技士の経験記述は、あなた自身が行った工夫を分かりやすく書くだけです。
テンプレートに沿って書けば誰でも合格できるはずなので、作文が苦手な方も安心だと思います。
それでも現実として土木施工管理技士の実地試験は、約7割の方が不合格となっています。
しかし、不合格になる方は経験記述の書き方を勉強していないだけなので、もったいないですよね。
実際に僕も作文がとても苦手でしたが、対策をしたことで土木施工管理技士の実地試験に合格できました!
もし作文に、どうしても不安があるなら独学サポート事務局をおすすめします。
独学サポート事務局は、土木施工管理技士の実地試験に合格させるプロフェッショナルです。
あなたが書いた作文が合格水準を満たすように、プロが添削をしてくれます。
また1からいっしょに作文を考えてくれたり、作成を完全に代行してくれるサービスもあります。
つまり合格水準を満たした経験記述の作成を丸投げできるので、当日に記載できるように暗記するだけです。
そのため忙しい方でも、最低限の勉強で合格できるでしょう。
独学では勉強に身が入らなかったり、自分の作文に自信がない方はぜひ独学サポート事務局の力を借りてみませんか?
独学サポート事務局の詳細は、下記から確認できます。
まとめ
工程管理は、土木工事の工程を管理する土木施工管理技士の仕事です。
しっかりと工程管理をすることで、納期までのスケジュールを把握でき、土木工事を無駄なく完成できます。
予算や人員などを最低限に抑えるためにも、事前に工程表を作成しておくことが大切です。
まずは作成も簡単な「バーチャート工程表」or「ガントチャート工程表」から始めてみましょう。
あとは、ひたすらPDCAサイクルを繰り返していくことで工程管理のスキルは身に付くと思います。
PDCAサイクルは土木工事だけでなく、多くの仕事や趣味にも応用できる法則です。
ですので本記事で紹介した工程管理の手法や施工管理アプリを参考にし、PDCAサイクルを繰り返していきましょう。
今は、パソコンやスマホ1台で施工管理ができる便利な時代です。
つまりアプリやツールで労力が軽減できるため、施工管理の負担もどんどん減っていくでしょう。
なので任せられることはアプリに任せて、本当に必要なスキルだけ磨くことに専念するべきではないでしょうか?
工程管理は土木施工管理技士には欠かせないスキルですし、経験記述を書く際も武器になります。
そのため、現場で行った工夫をメモしておくと安心です!
もしこれから土木施工管理技士にチャレンジする方は、まず土木工事の流れを理解する必要があります。
なぜなら、全体的な流れを理解していないと工程を組むことはできないからです。
そんな方は、引き続き下記の土木工事とは?の記事を参考にしてください。
一方で本記事を読んでくださった方には、既に土木施工管理技士の方もいると思います。
しかし、
- 上司が工程管理を教えてくれない
- 聞きづらい雰囲気がある
- そもそも仕事を任せてもらえない
このように悩んで、本記事にたどり着いた方もいるかもしれません。
正直、その企業や上司の下で働いていても成長は見込めないでしょう。
過去の僕も、上司からのパワハラがあるブラック企業で働いていました。
でも転職しただけで年収も100万アップし働きやすくなったので、そんな環境からは逃げ出したほうが無難です。
なので今度こそ、あなたの潜在能力を発揮できる企業へ転職をしましょう。
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