「土木と建築作業員は何が違うの?」と疑問に感じていませんか?
確かに土木と建築は、同じイメージがあるかもしれません。
でも、実は「〇〇を作るかどうか?」で土木と建築はまったく別の職種になるのです。
そこで本記事では、「土木と建築の違い」と「それぞれの作業員の仕事内容」を解説します。
さらに、土木作業員と建築作業員に向いている人の特徴も紹介しているので、読み終える頃には以下のことが明らかになっているでしょう。
- あなたは土木に向いているのか?
- それとも建築に向いているのか?
そして記事の後半では、土木・建築の求人を見つけやすい当ブログ推奨の転職サービスも紹介します。
ですので、すぐに土木・建築作業員として働く準備ができるはずです。
ちなみに僕は9年ほど建設現場で働いており、多少は建築現場の経験もあります!
建設業界のプロである僕の経験を基に業界の実態もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
土木と建築の違い【簡単】
土木と建築の違いは、作るものが「建物か?」または「構造物か?」だけです。
そもそも建築物の定義を理解すると、さらに分かりやすいでしょう。
建築物とは、「人間が活動するための空間が内部にあること」が定義となっています。
そして屋根や柱、または壁を有するものは、すべて建築物になります。
「人間が活動する空間」なので、つまり家やビルなどを含めた建物のことです。
このように、建物を作る業務が建築です。
ですので、建築物を作る工事以外はすべて土木になります。
土木は人々の生活に欠かせない、もしくは生活を便利にするための構造物を作ったり整備をしていきます。
つまり道路やダム、トンネルなどの構造物を作る業務が土木です。
それでは、土木と建築の違いをまとめます。
- 「人間が生活できる空間が内部にある」建物を作るのが建築
- 建物以外の構造物を作るのが土木
分かってしまえば、土木と建築の違いは簡単なのではないでしょうか?
土木・建築作業員の仕事内容
土木と建築の違いは理解していただけたと思うので、次は土木・建築作業員の仕事内容を解説します。
その前に一般作業員は正社員でもアルバイトでも、日給で雇われることが多いことを覚えておきましょう。
つまり1日の単価×出勤日数で給料が算出される雇用形態のことです。
いよいよ仕事内容を解説していきますが、土木でも建築でも一般作業員の根本的な仕事は同じになります。
現場監督の指示に従い、土木または建築工事の作業をするだけです。
基本的に、各現場には段取りや作業内容を指示する現場監督がいます。
その現場監督の方は、発注者との打ち合わせを行い、工事全体の流れを把握しています。
だからこそ作業員は、工事を完成させるため指示通りの作業をしていくのです。
これで土木作業員と建築作業員の仕事内容は、おおまかにイメージできたと思います!
なので以下から、それぞれの仕事内容をもっと深掘りしていきましょう。
土木作業員の仕事
復習すると、建物以外の構造物を作るのが土木でした。
その土木工事ですが、実はいろんな種類があります。
土木工事のほんの一部を以下に記載します。
- 河川
- 道路
- 上下水道
- ダム
- 舗装
- トンネル
- コンクリート
人々が生活しやすくするために、これらの工事を現場監督の指示に従いながら行っていくのが土木作業員の仕事です。
基本的な流れは掘削(穴を掘ること)から始まり、少しずつ構造物を完成させていきます。
参考までに土に関わる作業のことを「土工」とも言います。
もちろん、もっと細かい作業はありますが、それは工事内容で大きく変わるものです。
なので、それは現場を経験しながら徐々に覚えていきましょう。
ちなみに未経験の方は、スコップで穴を掘るなどの人力作業からスタートするのが大半です。
若いうちはいいですが、年齢を重ねるほど人力作業はきつくなると思います!
ですので、なるべく早く重機オペレーターや現場監督である「土木施工管理技士」へのキャリアアップを目指したいところですね。
建築作業員の仕事
建築作業員は、建物を作るために必要な作業を各現場で行っていく仕事でした。
- ビル
- マンション
- 住宅
- 学校
- 施設
人間が内部で活動できる、このような建物を1から作っていきます。
ちなみに僕自身は土木作業員ですが、補助業務をするために建築現場にも何回か行ったことがあります。
建築現場の休憩時間には、いろんな職人さんの話が聞けるので、とても参考になります。
そして、その現場では非常に多くの職人が活躍していました!
実際、建物が完成するまでは、多くの職人同士が協力しながら工事をします。
特に建築現場で活躍するのは大工と鳶です。
つまり建築作業員には、大工や鳶など1つの分野を専門とする職人が多くなります。
一方の土木は、いろんな分野を広く浅く行う職種ですが、建築は1つの分野を極めばOKということです。
なので建築作業員になるには、サブコンと呼ばれる企業に就職することになるでしょう。
ちなみにサブコンとは、下請け業者として専門的な職種を行う業者のことを指します。
要するに、建物を作る工事現場で作業をするのが建築作業員の仕事です。
将来的に建築作業員からスキルアップするには、建物の設計を行う建築士になることがおすすめですね。
土木作業員はやめとけ?
土木作業員と建築作業員、それぞれの違いや仕事内容は理解できたでしょうか?
おそらく本記事を読んでいただいている方は、土木と建築のどちらかの作業員として働きたい方だと思います。
でも、それを親や友人などに相談すると「土木作業員はやめとけ」と言われる可能性が高いでしょう。
実際、土木・建築作業員は世間的にイメージが良くない職種です。
確かに土木と建築の作業員は、きつい仕事なのは間違いありません。
しかし、きつい以外に「土木作業員はやめとけ」となるのには以下3つの理由があるからなのです。
- クズが多いから
- 誰でもできる仕事だから
- 休日が少ないから
では1つずつ解説します。
クズが多いから
「土木作業員はやめとけ」と言われる1つ目の理由は、クズが多いからです。
正直、土木作業員は最もクズが多い職業というイメージが世間にはあります。
実際、誰でも就職できるので、「中卒で金髪のいかつい兄さん」や「タトゥーが入った中年男性」など不特定多数の方が働いています。
そのような見た目の方に対して、良い印象を持たない方は多いですよね。
つまり学生時代に、ちゃんと勉強しなかった人間の就職先が土木作業員というイメージが定着してしまったのです。
確かに高学歴の土木作業員は、ほとんど見たことがありません!
しかし土木作業員の多くは、あくまでも昔は荒れてたという方が大半です。
見た目は怖くても、話してみると意外に優しかったり、真面目な方ばかりです。
もちろん土木作業員に犯罪を犯したり、人間性の低いクズもいることは事実だと思います。
でも、それは土木作業員がクズなのではなく、その本人に問題があっただけですよね。
なので、個人的に「土木作業員はみんなクズだ」は偏見だと思っています。
クズばかりじゃないので、そこは安心して応募しましょう。
土木作業員=クズ?については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
誰でもできる仕事だから
2つ目の理由は、誰でもできる仕事だからです。
先述したように、確かに土木業界は誰でも就職できる業界になります。
なぜなら学歴も不問ですし、中卒の方も問題なく働けるからです。
ただし誰でも始められるのと、誰でもできるのは違うと思いませんか?
多くの方は、ここを勘違いしているのですね。
これも僕の個人的な意見ですが、誰でもできると言うのは「その日のうちにすぐできる仕事」だと思っています。
実際、土木はすぐに極められませんし奥が深い仕事です。
もちろん、清掃や資材の運搬などの雑務は誰でもできるかもしれません。
でも知識や技術を蓄積し、本格的な土木作業が完ぺきにできるまでは軽く10年はかかります。
確かに実務を積んでいけば、誰でもある程度はできるようになりますが、すぐには不可能です。
だからこそ「土木作業員は誰でもできる」も間違いだと思います。
ですので土木をやったことがない方の意見は、あまり気にしないでください!
休日が少ないから
3つ目の理由は、休日が少ないことです。
実際、土木業界の休日が少ないのは本当です。
ほとんどの民間企業では、週休1日で休みは日曜日だけでしょう。
働き方改革で週休二日制が浸透してきてはいますが、あまり民間の中小企業には関係ありません。
なので、土木業界でカレンダー通りに休みたいのであれば、公務員になるのが確実ですね。
でも全体的に、民間の土木は休日が少ないのは事実ですが、ここは会社によるので一概には言えません。
僕も民間の建設会社で働いており、毎週ではないですが土日と休めることはあります!
正直、土木作業員として働きたいのと併せて、「しっかり土日は休みたい」という方もいるのではないでしょうか?
そんな方は、あとで紹介する転職サービスで、土日休みの土木作業員の求人を探してみましょう。
転職サービスなら、「年収」や「休日」などの条件を細かく指定して求人の検索ができますよ。
土木作業員に向いている人の特徴
土木作業員は、向いている人と向いていない人の差が激しい仕事です。
決して楽な仕事ではありませんが、土木に向いている人なら続けられますし、楽しめると思います。
そこで、ここからは土木作業員に向いている人の特徴3つを紹介しましょう。
- 体育会系の方
- 重機・ダンプの運転が好きな方
- コツコツと物を作るのが好きな方
逆に、向いていなければ土木作業員を続けるのは難しいことになります。
1つずつ解説するので、参考になれば幸いです。
体育会系の方
土木作業員に向いている人の特徴1つ目は、体育会系の方です。
特徴というよりも、必須条件かもしれません。
なぜならシンプルに土木作業員は、身体を動かす仕事だからです。
実際、ほとんどの土木作業員は学生時代にスポーツをやっていたような体育会系です。
逆に、身体をあまり動かしたくないという人が土木作業員を続けるのは無理があるでしょう。
そんなわけで体育会系は、土木作業員に向いている人の必須条件になります!
重機・ダンプの運転が好きな方
向いている人の特徴2つ目は、重機・ダンプの運転が好きな方です。
土木作業員として働いていると、いずれ資格・免許を取得して重機の操作や大型ダンプの運転を任されると思います。
つまり、これがスキルアップになるのです。
たとえば、働く車両に興味があり「運転してみたい」と思える方は向いていると思います。
でも、ここは実際に運転してみないと「好きかどうか?」も分からないかもしれません。
僕も土木作業員をやるまでは、重機の操作やダンプの運転には興味がありませんでした!
しかし、いざ乗ってみると少しずつ上達していくのが嬉しくて、いつの間にか楽しいと思えていたのです。
余談ですが僕は過去に、「大型トラックに乗ってみたい」と思っていました。
つまり、そんな時期もあったので、乗り物系は元々好きだったのかもしれませんね。
あなたも、今は興味がなくても実際に乗ってみることで気付くことはあると思います。
もし昔から働く車両に興味があった人は絶対に向いているはずです。
ただし大きな事故を起こすリスクもあるので、安全運転を徹底しましょう。
コツコツと物を作るのが好きな方
向いている方の特徴3つ目は、コツコツと物を作るのが好きな方です。
土木の工事現場は、毎日コツコツと作業し1から構造物を作っていく仕事になります。
たとえるなら、巨大なプラモデルを作るイメージですね。
プラモデルは最初に完成した形を想像し、コツコツと完成を目指しながら必要なパーツを組み合わせていきますよね。
そして少しずつ形になっていくことにやりがいを感じながら、ようやく完成したときの達成感は何とも言えません。
簡単に言えば、土木工事はプラモデルを作るのと同じです。
ですので、何もないところからコツコツと物を作っていくことを楽しめる方は土木作業員に向いているでしょう。
ここまでが土木作業員に向いている人の特徴3つでした!
実際、あなたは向いていたでしょうか?
几帳面な方は建築作業員に向いている
建築作業員も土木と同じで、体育会系で、コツコツと物を作るのが好きな方は向いているでしょう。
併せて几帳面な性格の方であれば、建築作業員には特に向いていると思います。
その理由は、建築現場は1mm単位で慎重に作業していく仕事だからです。
つまり建物を作るので、傾くことやズレることは許されません。
もし建物が崩壊したら、取り返しがつかないことになりますからね。
だからこそ、大工さんはみんな寸法を測ることに超シビアになっています。
ですので建築系の職人には、几帳面であることが求められます。
確かに、土木の現場も1mm単位での作業にはなります。
しかし正直なところ、土木の場合は少しくらい誤差が出ても問題ありません!
そのため、作業スピードを優先して多少は大雑把になってもOKなのです。
そのように、本当に図面通りじゃないと気が済まないほど、几帳面な方は建築作業員に向いているでしょう。
ただし、建築作業員は重機の操作やダンプの運転をする機会は少ないことは覚えておいてください。
ほとんどの職人さんの通勤場所は現場になるため、自家用車で直行直帰が多いのですね。
さらに、ほとんどの商売道具も自家用車に積めるものばかりです。
だからこそ、建築作業員はダンプで移動する必要はありません。
なので、重機の操作やダンプの運転がしたいのと併せて、自身の性格が少し大雑把だと思う方は土木作業員のほうがおすすめです。
土木・建築作業員の就職に強い転職サービス3つ
最後に、土木・建築作業員の就職に強い転職サービスを3つ紹介させていただきます。
- 助太刀社員
- 就職Shop
- マイナビ転職AGENT
あなたは土木作業員と建築作業員のどちらに向いているでしょうか?
土木業界と建築業界のどちらに挑戦するとしても、これらの転職サービスを使えば就職はしやすいので安心です。
完全無料で担当者に相談でき、さまざまな転職サポートが受けられるので、ぜひ利用してみましょう。
では順番に特徴を解説します。
助太刀社員
助太刀社員は、建設・建築業界の求人掲載に特化した転職サービスです。
そのため、土木作業員か建築作業員に就職したい方の登録は必須になります。
職人や施工管理、もちろん大工など、建設・建築業界の職種の求人が豊富にあります。
勤務する地域や希望する条件も指定できるため、あなたに合った求人を見つけやすいと思います。
ちなみに、助太刀社員に登録後たったの数クリックで求人の検索ができるので、最短で求人を見つけられるでしょう。
しかも企業に対して事前に質問もできますし、逆に企業からも求職者へ直接スカウトが送れるシステムもあります。
まさに企業と現場職人を繋ぐ、これからの建設・建築業界には欠かせない転職サービスです。
未経験者でも月給30万などの高待遇の求人もあるので、試しに覗いてみましょう。
求人情報は毎週金曜日に更新されるため、定期的なチェックも忘れないでくださいね。
助太刀社員の詳細や登録方法は、下記の記事をご覧ください。
就職Shop
就職Shopは、20代のための就職支援サービスです。
つまり、20代の方を就職させるプロの担当者と二人三脚で就職活動をしていきます。
紹介されるのは「未経験歓迎」の求人ばかりなので、書類選考がなく確実に面接まで行けるのは魅力があると思います。
しかも求人を掲載する企業へ就職Shopの担当者が直接訪問し、職場環境などを調査しています。
その上で「この企業なら未経験の20代も安心」と判断した求人のみ紹介するため、安心感があります。
既に10,000以上の企業が20代の募集をしており、もちろん建設・建築業界も多数です。
ただでさえ建設・建築業界は若手を中心に人手不足なので、加えてプロのサポートがあれば採用されるのは難しくないでしょう。
ちなみに第二新卒の転職にも強みがあるので、20代の方は助太刀社員と併せて登録しておくと非常に便利ですよ。
就職Shopの詳細と登録方法は下記の記事を参考にしてください。
マイナビ転職AGENT
マイナビ転職AGENTは、定番の大手転職サービスで約8割が独自入手した求人になります。
つまり他には掲載されていない求人がほとんどなので、今まで見つけることができなかった企業の求人もあるはずです。
若手の採用に強みを持っていますが、基本的にすべての年代の方が利用できます。
ちなみにマイナビ転職AGENTは幅広い職種を扱っていますが、建設・建築関連の求人は2,000件以上あります。
さらに経験豊富で企業からの信頼も厚いキャリアアドバイザーが、以下の充実した転職サポートをしてくれるのは鬼に金棒でしょう。
- 適性に合った求人の紹介
- 企業への応募の手続きを代行
- 面接や書類の書き方のアドバイス
- 情報の共有
- 入社までのスケジュール管理
- 年収の交渉
極論ですが、あなたは面接当日だけ気合いを入れればOKです。
なぜなら、それ以外の手間のかかる作業は、キャリアアドバイザーが代行してくれるからです。
だからこそ、在職中で時間がない方も気軽に転職活動が可能でしょう。
完全無料なので、ひとまず登録して「土木作業員の求人を紹介してほしい」と相談してみましょう。
相談さえすれば、とんとん拍子で土木作業員や建築作業員に転職できるはずです。
マイナビ転職は、本当にいろんな職種の求人があるので、良い情報収集にもなると思います。
下記の記事で、マイナビ転職AGENTの詳細を解説しているので参考にしてください。
まとめ
本記事では、土木・建築作業員について解説してきました。
土木と建築業界は、誰でも就職できることに加えて、若手を中心に人手不足なので採用のハードルは低いです。
今では女性も働けるくらい、労働環境も改善されてきているのでチャンスがあります。
なので、少しでも興味があるなら建設・建築業界への転職は超おすすめです。
悩んでいても何も始まらないので、まずは転職サービスに完全無料で相談してみませんか?
ちなみに先ほど紹介した転職サービス以外でも、土木・建築作業員の求人は簡単に見つかると思います。
下記の記事に、当ブログが推奨するすべての転職サービスをまとめたので興味があれば覗いてみてください。
内容を簡単にまとめていくと、建物を作るのが建築で、建物以外の構造物を作るのが土木です。
ここが分かれば、建築と土木の違いは意外にもシンプルですよね。
どちらの作業員も、基本的には現場監督の指示に従い、工事を完成させるための作業を行っていきます。
最初のうちは肉体労働がメインなので、体力的にもしんどいでしょう!
でも資格を取得して重機オペレーターや現場を管理する立場になれば、徐々に肉体労働から解放され昇給にも期待できます。
ちなみに建設機械を操作する資格は、たった数日の特別講習を受けるだけで取得できます。
つまりスキルアップするほど、体力的に楽になるし給与も上がっていきます。
イメージの悪い仕事かもしれませんが、土木と建築は誰でも手に職を付け人生を安定させるチャンスがあります。
加えて、土木・建築作業員なら正社員で働ける可能性も高いので、フリーターから脱出したい方にもおすすめします。
体育会系で物を作ることが好き、または今の時点で抵抗がないなら、土木・建築作業員に挑戦してみましょう。
今から始めておけば、10年後には貴重な人材になっていること間違いありません。
まずは気軽に「どんな求人があるのか?」のリサーチから始めてみてはいかがでしょうか?
助太刀社員なら、業界に特化しているのでリサーチには最適だと思いますよ。