土木転職サポートブログの英太です。
本記事では、建設テックの導入で起きる施工管理の革命について解説します。
事実として施工管理は仕事量も多く、非常に大変な業務ですよね。
そんな中で、業務の効率化や労力の軽減が少しでもできる方法があることをご存知でしょうか?
その方法こそ、最近の建設業界で話題になっている「建設テックの導入」です。
正直、建設テックの導入をしない企業に未来はないでしょう。
また建設テックを、そもそも知らない方は今後も非効率に施工管理をしてしまい無駄に消耗するかもしれません。
そこで本記事では建設テックについての解説と併せて、建設テックの導入で「施工管理の業務がどう変化するのか?」を紹介します。
建設業界で10年ほど働き、新卒のときはブラック企業で施工管理を経験した僕の実体験をもとに解説するのでぜひ参考にしてください!
なお「もうこんな古くさい会社で施工管理をやるのは限界だ」という方は、今すぐ転職活動を開始してもいいでしょう。
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建設テックで施工管理の業務に革命が起こる
建設テックは建設とテクノロジーを掛け合わせた造語で、建設業界にIT技術を活用することを意味します。
ちなみに、別名でコンテックや建設DXとも呼ばれます。
建設テックの詳細は下記の記事を参考にしてください。
上記の記事ではゼネコンで導入されている建設テックの事例と併せて、以下についても紹介しています。
- 建設テックを導入するメリット
- 業界の市場規模
- ベンチャー企業が建設テックで稼ぐ実態
この建設テックは、施工管理の業務に革命を起こすでしょう。
そこで次項から「どんな革命が起きるのか?」を1つずつ見ていきます!
積算の自動化
積算は工事全体に必要な費用を算出することですが、材料費や人件費などをすべて手計算するのは超めんどくさいですよね。
しかし建設テックの導入で、積算の自動化が可能になりました。
データを取り込むだけで積算を自動で完了させ、内訳書までも作成してくれます。
つまり手計算でやると膨大な時間がかかる積算を、簡単な操作と設定で大幅に短縮できるのです。
このようなITソフトの積極的な活用が、施工管理の革命に繋がるでしょう!
測量の無人化
測量は施工管理の重要な業務の1つです。
なぜなら現場の計画や設計をするためには、そもそも測量しないと始まらないからです。
そして従来の測量なら施工管理技士のあなたが測量機器をセットし、作業員の方にポールを持ってもらっていたと思います。
この方法では作業員の方に、測量地点へ1回ずつ歩いて移動してもらうため、大きな現場ほど時間がかかりますよね。
でも建設テックの導入で、測量の無人化も可能になります。
「どうやってやるのか?」と言うと、GPSとプリズムが搭載されたバックホウの導入です。
そのGPSとプリズムをトータルステーションが自動で追尾し、常に監視することでリアルタイムで三次元の算出ができるのです。
あとは無線によりデータをパソコンまで送信することで、現場は無人で測量が成立します。
つまり作業員に手伝ってもらう必要もなく、あなたは事務所で測量機器をセットするだけです。
正直、測量が無人化で可能なのは驚きだと思います!
工程管理の簡潔化
納期に間に合わせるためにも、工程管理は重要です。
そして、この工程管理も建設テックにより簡潔化が可能です。
事実として、最近では専用の工程管理システムも多く販売されています。
この工程管理システムには、タスクと連携して工程表の作成ができる機能もあります。
また工程管理は、天気との勝負になることも多いですよね。
「天候の影響を受けないか?」が心配なときのために、システム内で天気予報も常にチェックできる優れものです。
一目で現場の進捗状況がチェック可能なので、工程管理に建設テックの導入は必須でしょう!
ちなみに下記の記事では、土木工事の工程管理についての詳しい解説と併せて、システムやソフトも紹介しているので参考にしてください。
書類作成の簡潔化
施工管理の業務で最も多く、大変なのは書類の作成だと思います。
大量の写真や図面を整理したり、見積書や請求書の作成したりと大変ですよね。
でも書類作成も、当然ながら建設テックで簡潔化が可能です。
この場合は施工管理アプリですぐ解決します。
たとえば見積書ならテンプレートが用意されているので、それに当てはめるだけで簡単に作成できます。
また請求書も「見積もり番号」を入力するだけで、内容が反映されるので一瞬でしょう。
実際、見積書や請求書は、お金の計算が伴うため手作業でやるのは大変です。
ですが建設テックの導入で、わずかなパソコン操作でその手間を省けるということです。
しかもクラウド上で管理ができ、協力会社の方と図面や書類の共有もできます!
軽作業の無人化
後述するように、今の建設業界は人手不足が問題になっています。
そのため作業員1人ひとりにかかる負担が、どうしても大きくなります。
だからこそ、せめて清掃や資材の運搬などの軽作業を自動化できたら、少しは楽なのではないでしょうか?
結論として作業ロボットの導入で、軽作業の無人化が可能です。
実際に大手ゼネコンの「鹿島建設」や「竹中工務店」では、軽作業をロボットに任せた事例があります。
その結果、人員の削減や安全性・生産性の向上に成功しています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
上記の記事を読むと、ゼネコンが建設テックを推進する理由が分かるでしょう。
このように建設テックの導入で、土木・建築の施工管理の業務は大きく変わります。
人間がやるしかなかった業務がIT技術により、それを代行してくれるロボットやシステムが開発されているのが証拠です。
ここまで紹介してきたように、施工管理向けのシステムやソフトも多く販売されています。
まさに革命でしょう!
施工管理技士が直面している2つの問題
ここまで建設テックの導入で、「施工管理の業務にどんな革命が起きるか?」を解説してきました。
そんな中、現在は多くの施工管理技士が以下2つの問題に直面しながら働いています。
では順番に解説します。
作業員の人手不足
施工管理技士が直面している1つ目の問題は、作業員の人手不足です。
現実として建設業界では、若者離れが問題になっています。
僕も10年ほど建設業界で働いていますが、20代どころか30代の方に出会ったこともほぼありません。
つまり施工管理技士の観点から見れば、現場で作業員の配置に困るということです!
長時間労働
2つ目の問題は長時間労働です。
実際、施工管理技士の労働時間は非常に長く、「1日10時間以上は働く」が日常茶飯事になります。
その理由は、単純に仕事量が多すぎるからでしょう。
特に、書類の作成は山のようにあります。
そのようなデスクワークを現場が終わった17時から始めるので、労働時間が長くなるのは当然ですね。
現場が稼働している日中は「打ち合わせ」や「現場の確認」などがあるため、時間がありませんからね。
以上の2つが、現在の施工管理技士が直面している大きな問題でした!
しかし、このような問題も建設テックが解決してくれます。
その理由は次項をご覧ください。
IT技術(建設テック)の導入で建設業界の問題が解決
復習しますが、施工管理技士が直面している問題は以下の2つです。
そして、この問題はIT技術を積極的に導入することが解決に繋がります。
先述したように、資材の搬送や清掃などの軽作業はロボットで代行できます。
また、測量もGPS&プリズム付きのバックホウを使用すると無人化が可能です。
つまり、作業員の不足を建設テックで多少はカバーできるのです。
また長時間労働の原因は、手間がかかる仕事を大量にこなす必要があることでしょう。
しかしアプリやシステムを使えば、施工管理の業務が全体的に簡単になり生産性も向上します。
だからこそ、建設テックの導入は長時間労働の改善にも繋がるということです。
確かに、「課題や問題を100%解決できる」とは言い切れないかもしれません。
それでも、今の状況よりも確実によくなることはイメージできると思います!
昭和の仕事方法で施工管理をさせる企業に未来はない?
結論としては、昭和の仕事方法で施工管理をさせる企業に未来はありません。
ちなみに昭和の仕事方法というのは、単純にIT化が進んでいないことを指します。
つまり、建設テックに投資する気がなく昔の方法に執着しすぎな企業は、これから生き残れないでしょう。
実際ブラック企業ほど、昭和の方法で仕事をさせているイメージがあります!
ブラック企業は基本的に、最低限のお金しか投資したがりません。
なお本記事で紹介してきた建設テックは、アプリやシステムを使う際に月額料金が発生します。
要するにブラック企業は、建設テックに投資すれば従業員の負担が減るにも関わらず、そのお金をケチっているのです。
または、お金に余裕がないのかもしれません。
その結果として、施工管理技士1人ひとりの負担が多くなっていることがブラック企業によくあります。
しかし長時間労働が問題となっている現在、IT化で従業員の負担を減らすことを考えない企業は、これから苦しくなっていくでしょう。
なぜなら、そんな企業で働きたいとは誰も思わないからです。
仕事とプライベートの両立が重視される現代では、長時間労働の業界は致命的です。
そのため、昭和の風潮や価値観が抜けていない企業からは逃げるのが得策だと思います。
余談ですが、僕が新卒で働いていたブラック企業も「手数料がもったいない」という理由で給料は手渡しでした!
施工管理の経験者は建設テック専門業者に転職もあり
あなたが施工管理の経験者なら、建設テック専門業者に転職するのもありだと思います。
建設テックは施工管理技士の業務を効率化させ、負担を減らすことが目的です。
つまり、建設テックを提供する側として働くということです。
実際に非効率な施工管理の業務で悩んでいる方や業者に、建設テックを提供するビジネスを展開しているベンチャー企業が増えています。
まさに、「施工管理の負担を減らす」のプロジェクトを進めるベンチャー企業が多いのですね。
ちなみに昔からある企業ほど、従業員の高齢化が進んでいるため建設テックに追い付けていません。
そのような企業に新しいサービスとして、建設テックを導入させ、業務の効率化を支援できるのがベンチャー企業の強みでしょう。
あなたに施工管理の経験があるなら、
上記のような、施工管理を行う方の気持ちが分かると思います。
だからこそ施工管理の経験は、建設テックへの転職に有利ですしおすすめです。
なので、建設テック専門業者への転職を検討してみませんか?
ベンチャー企業には建設テックを専門とする企業が多いので、参考になれば幸いです!
ちなみにKSキャリアは建設業界の転職に強みがあり、施工管理の求人に特化しています。
その中でもベンチャー企業の求人も多いので、試しに覗いてみてください。
ゼネコンでは施工管理の業務に建設テックを推進
一方で、「建設テックを施工管理の業務に活かしたい」と思われた方もいるでしょう。
しかし考えが古い企業だと、建設テックの導入は期待できません。
そうであれば、単純に建設テックの導入が進んでいる企業へ転職するしかないでしょう。
ちなみにゼネコンほど、建設テックの導入を推進しています。
ゼネコンなら予算にも多少は余裕があるでしょうし、安全を重視するため建設テックの導入にも積極的です。
その証拠に「鹿島建設」や「竹中工務店」では、自動搬送システムや作業ロボットを現場で活用していますよね。
なので建設テックの導入に積極的な企業で施工管理をやるなら、なるべく規模が大きい企業への転職をおすすめします。
なお、ゼネコンに転職をするなら企業からの信頼も厚いリクルートエージェントが強いです。
リクルートエージェントは業界でも大手の転職サービスですし、約40年の歴史もあります!
そのため、企業からの信頼も利用者の実績も十分でありリクルートエージェントを利用した方の96%が転職に成功しています。
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まとめ
建設テックはIT技術の活用で、施工管理の業務に革命を起こすでしょう。
上記のように、施工管理の全体的な業務の手間を軽減します。
加えて現在、多くの施工管理技士の課題である「作業員の人手不足」や「長時間労働」の改善にも期待できます。
今はIT技術の進化により、スマホやパソコン1台で何でもできる時代になりました。
つまり施工管理の業務も端末のみで行える時代なのですが、未だに昭和のような働き方を強要する企業はあります。
そのような時代遅れの企業に未来はないと思うので、転職を検討するのが無難でしょう。
ですので、「施工管理は好きだが今の会社のやり方に不満がある」という方は、KSキャリアに相談してみませんか?
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