「土木作業員が覚えることは何?」と悩んでいませんか?
実際、土木作業員は覚えることが多い仕事です。
そして最初から多くのことを覚えるのは不可能なので、まずは簡単なことから少しずつ覚えていきましょう。
そこで本記事では、「新人の土木作業員が覚えること3選」を紹介します。
誰でも最初から難しい業務はできないですし、そこまで会社も求めないので、基本的なことから覚えていけばOKです。
ちなみに本記事を書く僕は、土木歴が9年で2級土木施工管理技士を所持しています!
僕の経験を基に、「土木業界でスキルアップできる資格」や「土木作業員として就職する方法」も併せてお伝えしましょう。
つまり本記事を読むことで、土木作業員として勤務するための準備ができると思います。
これから土木業界に飛び込む方は、ぜひ参考にしてください。
新人の土木作業員が覚えること3選
早速ですが、新人の土木作業員が覚えること3選をお伝えします。
入社したら、まずは以下3選を覚えられるように努力しましょう。
- 道具の名前
- 各現場で使う道具
- 基本的な作業
決して難しいことからじゃなく、あくまで初歩的なことから覚えていけばOKです。
初歩的なことですが、新人の土木作業員には重要な業務になります。
では1つずつ解説します。
道具の名前
新人の土木作業員が覚えることの1つ目は、道具の名前です。
なぜなら新人の土木作業員は、先輩が使う道具を持ってくる仕事から始まるからです。
工事現場では、非常に多くの道具を使って作業をします。
なので、先輩の作業員から「〇〇持ってこい」と言われたら、なるべく素早く持ってくることが求められます。
つまり、道具の名前が分からないと持って来ようがないですよね。
だからこそ、まずは道具の名前を覚えることが土木作業員のスタートです。
最近は土木業界でも怒鳴る方は少なくなってきましたが、道具を持ってくるのが遅いと怒られる可能性があります。
逆になるべく早く道具の名前を覚えて、すぐに持ってこれるようになると喜ばれるでしょう。
道具の名前はベテランからすれば基礎的なことですが、それを覚えるのは新人の土木作業員にとっては重要な仕事です。
なので毎日1個ずつでも、道具の名前を覚えていきましょう!
各現場で使う道具
覚えることの2つ目は、各現場で使う道具です。
前項で「工事現場では多くの道具を使う」とお伝えしました。
でも、各現場やその日の作業によって使う道具も資材も異なります。
ちなみに土木作業員は建築の現場に派遣されることもありますが、その際は土木と全然違う道具を使うこともあります。
つまり現場Aで使っても、現場Bでは使わないことも普通にあるということです。
下記の画像をご覧いただくと分かるように現場Aではバイブレーターを使っていますが、現場Bでは使っていません。
バイブレーターは、コンクリート打設時に使う道具です。
なのでコンクリートを打設しない日は持っていく必要がないわけですね。
このように、使う道具は現場によって変わります。
だからこそ道具や資材の名前を覚えるだけでなく、各現場によって使う道具の段取りができるようにしましょう。
現場に合わせて道具や資材の段取りができるようになると、「コイツ仕事が分かってきたな」と評価も上がります。
それに使う道具の判別ができるということは、現場の流れも覚えてきたということです。
この繰り返しで、基礎的なことから少しずつ覚えていきましょう!
基本的な作業
覚えることの3つ目は、基本的な作業です。
土木作業員の仕事には、本当に誰でもできる作業から、経験・資格が必要な作業までさまざまです。
そして新人の土木作業員が覚えることこそ、誰でもできる簡単な作業になります。
もちろん、ここまでお伝えしてきた「道具の名前を覚えて取りに行く」や「各現場で使う道具の段取り」も該当します。
それと併せて、現場ですべき簡単な作業も少しずつ覚えていきましょう。
たとえば、コンクリートを練ったりするなどの作業が挙げられます。
そのような、経験・資格が不問である土木の基本的な作業をまずは覚えることです。
以上が、新人の土木作業員が覚えること3選でした。
実際に働き始めると、まだまだ覚えるべきことは多数あります。
しかし、あくまで今の時点では、ここまでお伝えした3選を覚えることを意識すればOKです。
会社によって道具の呼び方や現場の施工方法は多少違うので、あとは働きながら覚えるしかありません。
現場にはベテランの職人がいると思うので、分からないことは質問しましょう!
土木の仕事の覚え方
土木は、とにかく経験することが最も効果的な仕事の覚え方です。
でも昭和世代ほど、「見て覚えろ」と言うと思います。
ただ僕の経験では、見て覚えるのは限界があると感じています!
なぜなら、自分で実際にやってみないと細かいことに気付けないからです。
特に重機の操作なんかは、見て覚えられるものではありません。
重機こそ、実際に乗って感覚を身に付けるしかないでしょう。
また重機だけでなく、土木作業員の仕事を極めるには感覚です。
コンクリートをきれいに均すにも、製品をうまくセットするにも感覚が必要になります。
そして、その感覚は経験することでしか磨かれません。
たとえば、助手席に乗っているだけで車の運転が上手くなるでしょうか?
車も自分で運転することで感覚が分かって、少しずつ上手くなっていきますよね。
土木も同じで「とにかく自分の身体で経験すること」が仕事の覚え方です!
当然、最初は上手くできないと思います。
でも、「これで上手くいかなかったから、次はこうやってみよう」などと試行錯誤すれば感覚は必ず身に付いていきます。
いずれにしても経験すれば、必ずできるようになるので焦らずいきましょう。
土木作業員の仕事内容
土木作業員の仕事は名称の通り、土木工事の現場で作業をすることです。
基本的に現場監督の指示に従って作業をしますが、仕事内容は幅広いです。
そして、その仕事内容は以下の2つで大きく分かれます。
- 一般土木作業員
- 特殊土木作業員
ですが、あなたが未経験から始めるなら、まずは前者の一般土木作業員の仕事を中心に任せられるでしょう。
土木作業員の仕事について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
上記の記事を読むと、土木作業員の仕事をすべて理解できると思います!
併せて、土木作業員についての疑問や悩みにもお答えしているので、きっと参考になりますよ。
土木作業員がスキルアップするための資格
土木作業員は、多くのことを覚えるほどスキルアップのチャンスが拡大します。
でもチャンスを掴むには、資格が必要になります。
なぜなら、資格がないと実際に作業ができないからです。
つまり車の免許のように、資格がないなら練習するための土俵にも立てないということです。
さらに今の時代は、資格がないと現場では何もできません。
もし無資格者が作業をして事故を起こせば、大変なことになります。
なので、ここからは土木作業員がスキルアップするための資格を紹介します。
もちろん土木の資格もたくさんありますが、新人の土木作業員は最低でも以下の資格は取得したいですね。
- 車両系建設機械
- 小型移動式クレーン
- 玉掛け
- 振動工具取扱作業者
上記は土木作業員にとっては定番ですが、スキルアップには欠かせない資格です。
働きながらの取得でOKなので、ぜひ覚えておいてください。
そして最終的には「土木施工管理技士」の取得ができれば、鬼に金棒でしょう!
ちなみに「土木施工管理技士」を取得すれば給与形態が日給制から月給制になる可能性も高まります。
土木作業員に必要な資格は、下記の記事をご覧ください。
資格が取得できるまでの期間や費用も解説しているので、こちらも参考になると思います。
力仕事に慣れるまでの期間
ほとんどの方は、数ヶ月もすれば力仕事には慣れると思います。
ご存知のように、土木作業員は力仕事です。
なので、これまでデスクワークをしてきた方には、力仕事はしんどく感じるかもしれません。
さらに土木業界の休日は日曜日だけと、休みが少ないので、さらにしんどいでしょう。
でも、それは本当に最初だけです。
最初は大変かもしれませんが、身体が慣れるまで数ヶ月もあれば十分です。
さらに朗報をお伝えすると、確かに土木作業員は力仕事ですが昔に比べて肉体的な負担は減少しています。
なぜなら今は機械作業が主流になっており、重量物を人力で運ぶことは少ないからです。
なので朝から夕方まで、身体を酷使して働くわけではありません!
つまり、思っているほどの力仕事はないはずです。
もちろん多少は力仕事になりますが、長くても数ヶ月もすれば慣れるはずなので安心してください。
土木作業員のデメリット&メリット
本記事を読んでいただいている方には「これから土木作業員にチャレンジしよう」と思っている方が多いでしょう。
なので働く前に覚えることと併せて、土木作業員のデメリットとメリットも知っておいたほうがいいと思います。
特にデメリットを知らずに就職してしまうと、あとからガッカリする可能性があります。
そこで次項から、土木作業員のデメリット&メリットを順番に解説するので参考にしてください!
土木作業員のデメリット
まずは、デメリットからいきます。
土木作業員には、以下3つのデメリットがあります。
- 体力的にしんどい
- 最初は飽きる作業ばかりやらされる
- 大ケガする可能性がある
1つ目の「体力的にしんどい」は先述したように、数ヶ月もすれば慣れるので大丈夫でしょう。
「最初は飽きる作業ばかりやらされる」のも、仕方がないと思います。
実際、道具を持ってくるだけだったり、現場の清掃などの単純な仕事は誰でも飽きるはずです。
でもそれは新人の土木作業員の仕事ですし、スキルが付くまでの辛抱です。
何より1番のデメリットは、「大ケガする可能性があること」でしょう。
特に新人の土木作業員は経験が少ないこともあり、つい危険な行動をしてしまいがちです。
さらに最も危険なポジションが、機械の下にいる一般土木作業員になります。
未経験で始めた方が、最初から機械に乗ることはないので、機械の補助をする一般土木作業員からスタートします。
その重機に、挟まれたりする危険性があることも忘れてはいけません。
つまり土木作業員は、一瞬の気の緩みで大ケガをする可能性がある職業です!
常に事故と隣り合わせの環境で働いているという点こそ、最も大きなデメリットと言えます。
なので、現場では気を抜かずに安全第一で作業しましょう。
1つひとつ安全を確認し、まわりとコミュニケーションを取りながら作業すれば、命にかかわるような大事故は起きないはずです。
土木作業員のメリット
一方で、土木作業員のメリットは以下の3つです。
- 誰でも正社員になれる
- 責任が少ないため気楽
- 楽な作業だけの日もある
土木作業員は、学歴不問で誰でも正社員として始めることができます。
そんな始めるハードルが低いにも関わらず、仕事を覚えていき、資格も取れば手に職が付く稀な職種です。
実際、中卒や高卒から始めて「土木施工管理技士」を取得し、社会的な出世をした方は多くいます。
そして、土木作業員のうちは残業もほぼないですし、大きな責任が少ないため気楽です。
なぜなら現場の責任は、すべて現場監督にあるからです。
つまり工程が遅れていたり、赤字を出しても土木作業員が責任を問われることはありません。
さらに現場によっては、ダンプの運転だけなど楽な作業だけの日もあるのも、土木作業員の醍醐味ですね。
土木作業員は世間から見下されがちな職業ですが、やってみると奥が深く、技術を身に付ければ市場価値が高い人間になれます。
僕も実際に9年ほど土木業界で働いてきて、非常に魅力的なメリットがある職業だと感じています!
以上が土木作業員のデメリット&メリットでした。
もう少し詳しく知りたい方は、下記の一般土木作業員の仕事も併せてご覧ください。
土木作業員になる方法
本記事は、土木作業員が覚えることを解説してきました。
確かに事前のインプットは大切ですが、実際に働きながらのほうが覚えも早いと思います。
それに土木は学歴や経験は求められない業界なので、まずは土木作業員として採用されることに専念したほうがいいでしょう。
ですが、土木作業員になる方法は超簡単です。
学歴や経験が不問ということで、準備するものは1つもありません。
つまり「未経験OK」や「未経験歓迎」で募集をかけている求人なら、年齢に関係なく誰でも応募できます。
そして応募したら、あとは内定をいただくだけで土木作業員になれます。
さらに効率よく転職活動をするためにも、転職サービスを利用しましょう!
ちなみに、当ブログが推奨する土木に強い転職サービスは下記の記事をご覧ください。
転職サービスを利用して転職活動をすると、手間を圧倒的に省略できるメリットがあります。
たとえば、まず応募する求人を選定する必要がありますが、自分に合った求人を見つけるのは大変ですよね。
でも転職サービスは、膨大な求人数から自分で探す手間がかかりません。
なぜなら担当のキャリアアドバイザーが、あなたに合った求人を厳選してくれるためです。
転職サービスに登録後、キャリアアドバイザーと1回だけ面談をします。
その面談で条件を聞き、併せて適正も見極めることで、あなたに合った求人がピックアップされるわけです。
正直、これだけでも転職活動の手間をかなり省略できると思います。
しかし、他にも以下の転職サポート付きです。
- 書類の添削
- 面接のアドバイス
- 入社日の調整
- 企業へ年収など労働条件の交渉代行
つまり面接以外にやるべきことやスケジュール管理は、ほぼキャリアアドバイザーが代行します。
ですので極論ですが、あなたは面接だけがんばればOKでしょう。
これなら、めんどくさがり屋の方や時間がない方でも転職活動がしやすいのではないでしょうか?
いずれにしても、自力やハローワークなどで転職活動をするよりも、手間いらずで転職できるはずです。
この充実したサポートがあって完全無料なので、利用しない理由はないと思います。
最短で無駄なく土木作業員に転職するためにも、ぜひご利用ください。
おすすめの転職サービスは下記に記載しておきますので。
それぞれの記事で、登録方法や使い方などを画像も交えて分かりやすく解説しています。
数分もあれば転職活動を開始できるので、安心して進めていただければ幸いです。
【最後に】土木作業員は覚えることがたくさん
土木作業員は、極めるまでに覚えることが非常に多い仕事です。
すべて覚えるとなると、数年はかかるでしょう。
だからこそ本記事では新人の土木作業員が、最低限は覚えるべきこと3選を紹介してきました。
- 道具の名前
- 各現場で使う道具
- 基本的な作業
まずはこれらを意識して働けばOKですし、他のことは働きながら覚えるしかありません。
現在、活躍している土木作業員の方も働きながら仕事を覚え、資格も取得しています。
つまり最初は誰でも、あなたと同じように何も分からない状況だったのです。
当然、僕も同じでスキルも知識も何もない状況から始めました。
そこからコツコツと経験しながら、仕事を覚えていっただけの話です。
土木は覚えることがたくさんあるものの、1つひとつは決して難しくありません。
そして、とにかく経験しないと覚えることができないのが土木です。
なので覚えることは気にしないで、まずは転職活動に専念してもいいと思います。
ただ、今のうちから「覚えることを勉強しよう」と本記事にたどり着いたのは、素晴らしいことです。
その心構えがあれば、必ず土木を続けていけます!
でも職場を間違えてしまうと続かないので、そこは注意が必要です。
職場選びに失敗しないためにも、転職のプロのサポートは必須でしょう。
転職サービスは求人を掲載する企業の労働環境を調査しているので、ブラック企業を紹介される可能性は低いです。
ぜひ転職サービスを有効に活用し、土木業界へ飛び込んでください。
ちなみに当ブログは、土木歴9年の僕が運営しています。
未経験の方が安心して土木業界へ転職できたり、スキルアップできる情報を発信しているので今後も読みに来ていただければ幸いです。