土木工事の現場作業員のお仕事について興味がありますか?
現場作業員は肉体労働ですので、体力が必要になるお仕事です。
しかし就職しやすい職種なことに加えて、確実にキャリアアップしていけば一生モノのスキルが身に付くので十分やりがいはあります。
そこで本記事では、現役の土木(現場)作業員の僕が以下について徹底的に解説していきます。
- 現場作業員はどんな仕事か?
- 土木の現場作業員の実態
- どんな現場で作業をするのか?
- 現場作業員に就職する前に知っておくべきこと
- 土木の現場作業員の求人を最短で見つける方法
正直、現場作業員のままだと市場価値は上がらないので、キャリアアップする方法も併せて紹介します。
実際、当時はスキルも資格も持っていなかった僕も現場作業員としてスタートしました。
でも今では非常に多くの資格を所持しており、土木業界では重宝される「2級土木施工管理技士」という国家資格も取得できました!
本記事は僕の実体験に基づいた内容なので、必ず参考になりますよ。
現場作業員とは?
現場作業員は、文字通りですが実際に現場で仕事をする作業員のことです。
これは、土木業界に限らず現場で働く方たちのことをすべて現場作業員と言います。
たとえば引っ越し屋なら、お客さんから引っ越しの依頼を受け、見積もりをするのは事務員の方ですよね。
でも事務員の方が、実際に引っ越しの現場へ行って作業するわけではないと思います。
現場で活躍するのは、あくまでも引っ越し屋の現場作業員の方です。
つまり多くの職種では以下の2つに役割が分かれています。
- 仕事の依頼を受けて管理する方
- 実際に現場で作業する方
そして、これは土木業界もまったく同じです。
なので次項では、土木の現場作業員の職種について詳しく解説します。
土木の現場作業員はこの2つの職種
結論ですが「一般土木作業員」と「特殊土木作業員」が土木業界では、現場作業員になります。
人力作業をするのが一般土木作業員で、重機作業をするのが特殊土木作業員です。
現場での役割は多少違いますが、どちらも現場で作業をするので現場作業員なのです。
土木業界では、基本的に現場監督や事務員の方が仕事の依頼を受けます。
そして現場監督が、お客さん(発注者)との打ち合わせや構造物の設計を行います。
つまり、現場監督の指示に従いながら作業をしていくのが「一般土木作業員」と「特殊土木作業員」になります。
よって、「一般土木作業員」と「特殊土木作業員」が土木業界の現場作業員です!
では簡単に「一般土木作業員」と「特殊土木作業員」の仕事内容を見ていきましょう。
一般土木作業員の仕事
一般土木作業員は、工事現場で機械以外の作業をする際に活躍します。
ちなみに別の呼び方で「一般土工」と言われることもあります!
つまり、機械では掘削(穴を掘る)できないような狭い箇所をスコップで掘ったりと補助業務が主な仕事です。
ダンプ車両に乗って資材を運搬したりもありますが、基本的には人力作業の全般が一般土木作業員に任せられます。
一般土木作業員について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
特殊土木作業員の仕事
そして特殊土木作業員は、機械作業のときに大活躍します。
ほとんどはバックホウに乗って掘削をしたり、ときにはクレーンを操作することもあるでしょう。
機械作業ということで肉体的な負担が少ないため、最近は女性の特殊土木作業員も増えています。
ただし機械を操作するには、それなりの経験と技術が必要です。
そして何より、安全作業が1番求められます。
だからこそ、未経験の方が最初から乗せてもらえることはありません。
なので重機に乗りたいなら、休憩時間にコツコツ練習したりと努力する必要があるでしょう。
もしくは、勤務時間の合間を上手く活用して練習させてもらいましょう。
最初は操作が難しく感じるかもしれませんが、毎日乗ることで確実に上手くなっていくので大丈夫ですよ。
ですので、時間を見つけて機械の操作に慣れていくことが上達の秘訣です!
そんな感じで特殊土木作業員は、重機オペレーターとして現場で活躍する職種になります。
土木にはどんな現場がある?
ここまでの内容を簡単にまとめると、実際に現場で作業をするのが現場作業員でした。
では、土木工事にはどんな現場があるのでしょうか?
土木工事は非常に多くの種類があるため、一概には言えないのが正直なところです。
そんな中で、代表的な土木工事を以下に記載します。
- 道路工事
- 基礎工事
- 土地造成工事
- 河川工事
- 区画整備工事
- 上下水道工事
- ダム工事
- トンネル工事
稀に建造物を作る建設現場に派遣されることも、現場作業員にはよくある話です。
このように土木の現場には多くの種類があり、どんな現場で作業するかは職場次第になります!
つまり、あなたが就職する職場に得意な土木工事が必ずあるはずなので、その工事現場で作業することが多くなるでしょう。
事前に知っておきたい現場作業員の【雇用形態&労働環境】
本記事を読んでいただいている方は、おそらく土木の現場作業員として働くことを検討している方ばかりだと思います。
そこで参考までに、現場作業員の「雇用形態」や「労働環境」などの実態をお伝えしましょう。
実際、他の職種と大きく違う点もあるので、事前にそのようなウラ側は知っておいたほうがいいかもしれません。
転職してから後悔しないためにも、参考になれば幸いです!
現場作業員の給与形態は?
土木の現場作業員の給与形態は、ほとんどの企業では日給制となっています。
日給制とは1日の単価(日給)×出勤日数で、毎月の給与が算出される形態のことです。
例えば土木の現場作業員の日給は、エリアによりますが地方なら7,000~8,000円が平均となっています。
併せて週休1日の企業が多いので、8,000円×25日(出勤日数)になる場合が多いでしょう。
この場合なら、月の給与は200,000円になります!
つまり出勤日数に応じて、給与変動が激しいので、GWやお盆など休日が多いほど月収は少なくなってしまいます。
もちろん風邪を引いて欠勤した際も、休んだ分の日給は支給されません。
多くの職種では、正社員なら月給制ですよね。
月給制なら給与が月単位で固定されているため、連休があっても、体調不良で休んでも毎月決まった金額が支給されるはずです。
しかし現場作業員は、正社員でもアルバイトでも関係なく日給制なことは覚えておきましょう。
だからこそ、「連休は嬉しいけど収入が減る」という複雑な気持ちになると思います。
ただ日給でも普通の職場であれば最低限の収入は安定してもらえるので、そこは安心してください。
実際、僕も日給制で働いていますが生活には困っていません。
現場作業員になるために必要な資格&スキルは?
結論から言いますが、現場作業員になるために必要な資格やスキルはないです。
ただし、いずれ取得しなければならない資格はたくさんあります。
さらに土木の現場作業員は、非常に多くのスキルを付けていく必要もあります。
あくまで面接に応募する時点で、資格やスキルはなくてもOKという意味です。
実際に土木の現場作業員として勤務しながら、少しずつ必要な資格を取得していきましょう。
今は電動工具などを使う際でも、とにかく何でも資格が必要な時代です。
つまり、資格がないと現場では何もできません。
ただし、そのような資格は数日くらいの講習を受ければ簡単に取得できるので安心してください!
あとは資格と併せて、最低でも4t ダンプを運転できる免許があれば、仕事の幅も広がります。
さらに、入社の時点では特別な専門スキルも不要です。
しかしスキルも資格と同様、働きながら少しずつ身に付けていく必要があります。
- コンクリートを均すスキル
- 重機を動かすスキル
- 構造物をセットするスキル
土木の現場作業員は、身に付けるべきスキルは多いですが経験することで必ずできるようになることばかりです。
なので、今の時点では特別な資格や専門スキルがなくても大丈夫なので、焦らず確実に取得していきましょう。
これから取得していくべき土木作業員に必要な資格は、下記の記事をご覧ください。
※「土木作業員 資格」の内部リンク
現場作業員はきつい?
現場作業員は肉体的には、とてもきつい業務です。
確かに現場監督の指示通りに作業するだけなので、何かあってもすべて現場監督が責任を取ります。
ですので精神的には気楽かもしれませんが、現場作業員も決して楽な業務ではありません。
なぜなら、真夏でも真冬でも外で働くからです。
ここで少し想像してみてください。
- 炎天下の中でもスコップを持って肉体労働
- 氷点下で手がカチカチになりながら作業する
おそらく、楽なイメージをした方はいないのではないでしょうか?
つまり現場作業員の仕事は、体力勝負なので肉体的には超きつい仕事になるでしょう。
土木作業員のきついことに関しては下記の記事を参考にしてください。
※「土木作業員 きつい」の内部リンク
未経験でも現場作業員はできる?
未経験でも、問題なく現場作業員はできます。
その理由は主に以下の3つです。
- 学歴不問なこと
- 土木業界が人手不足なこと
- 誰でも最初は未経験だから
そもそも土木の現場作業員は、就職へのハードルが低い職種になります。
それは先述した資格やスキルが不要なのと併せて、学歴も不問だからです。
現場作業員は中卒でも就職できますし、大卒だからといって特別な待遇になるわけでもありません。
加えて、今の土木業界は人手不足に悩まされているので、未経験者を募集している企業も多数あります。
間違いなく、20~30代の方が面接に行くと歓迎されますし採用もされやすいと思います。
何より、どんな分野も最初は誰でも未経験ですよね。
つまり、未経験で何もできない状況から「どれだけがんばれるか?」で決まるだけです。
今でこそベテランの土木作業員も、最初は未経験者だったのですから。
とにかくコツコツと経験を重ねて、プロになっただけの話です!
ですので、未経験でも現場作業員は絶対できます。
土木作業員が未経験でも問題がない理由については、下記の記事で詳しく解説しているので、まだ不安な方は併せてご覧ください。
土木の現場作業員の求人を効率よく見つける方法
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しかしハローワークや求人サイトには、それぞれ致命的な欠点があることを知っていますか?
- ハローワークではブラック企業を紹介されやすい
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土木の現場作業員からキャリアアップする方法
正直、現場作業員のままではキャリアアップも社会的な出世をするのも不可能です。
どれだけ長く勤務していても、仕事ができても、現場作業員は平社員と同じ扱いをされます。
でも現場作業員からキャリアアップする方法は超シンプルで、現場監督になればOKです。
実際、土木業界で「課長」や「部長」という肩書きが付いているのは、みんな現場監督から上がった方たちです。
つまり、「現場作業員から現場監督」という流れで出世しています!
もし新卒で現場監督見習いで就職した場合は例外ですが、大半の方は1からコツコツと努力した方です。
なので現場作業員として経験を重ねながら、いずれは土木施工管理技士という国家資格の取得を目指しましょう。
「土木施工管理技士」とは、簡単に言えば現場監督になるための資格です。
合格率は約3割ですが、しっかりと対策をすれば誰でも合格できます。
僕も高校時代は偏差値30台でしたが、少し真剣に勉強しただけで「2級土木施工管理技士」を取得できました。
だからこそ断言しますが「土木施工管理技士」は、学歴や頭の良さに関係なく合格できる試験です。
この国家資格を取得して、現場監督としても経験を積んでいけば、出世できるだけでなく市場価値も高くなります。
つまり土木業界は誰でもできる現場作業員から始まり、現場監督という希少な人材を目指せる夢のある業界です。
なので、少しはやりがいがあるのではないでしょうか?
現場監督になれば書類の作成などデスクワークがメインになるので、肉体労働は一切なくなります。
ですので将来的に出世を視野に入れている方は、以下のことを頭に入れておいてください。
- 現場作業員のままではキャリアアップも出世も無理
- 「土木施工管理技士」を取得して現場監督になれば、出世ができて市場価値も上がる
まとめ
土木の現場作業員は、工事現場で実際に作業をするのが仕事です。
「一般土木作業員」と「特殊土木作業員」が現場作業員になります。
学歴が不問なこともあり現場作業員は就職しやすい職種なので、以下に該当する方には特におすすめしたいです。
- 一生モノのスキルを身に付けたい方
- 学歴にコンプレックスを抱えている方
- 身体を動かす仕事がしたい方
- 今の環境に不満がある方
そんな方は、ぜひ土木作業員でいっしょに手に職を付けていきましょう。
土木の現場作業員の求人は、下記の転職サービスを使えば最短であなたに合った求人が見つかりますよ。
現場作業員は、とても多くの工事現場で活躍しています。
工事が終われば、また違う工事が始まるので、現場が変わることで新鮮味があり飽きないと思います。
日給制からスタートすると思いますが、現場監督までキャリアアップすれば月給制となるので突っ走りましょう。
現場作業員は、最初こそ体力的に超しんどいです。
でも少しずつ身体が慣れてくるはずですし、体力的にきついのは現場作業員のときだけです。
なので若いうちは現場作業員として身体を動かし、年齢と経験をある程度重ねたら現場監督にキャリアアップが理想かもしれません。
現場監督は書類の作成や現場の立ち合いがメインなので、肉体的な負担は0になります。
ぜひ転職サービスを上手く利用して、現場作業員デビューしましょう!
ハローワークや求人サイトよりは、効率の良い転職活動ができると思います。